【台風情報】台風10号 進路予想の“大きな予報円” どこに上陸の可能性高い?関東・東海・近畿・中四国 気象庁・米軍・アメリカ・ヨーロッパ各国の進路予想を比較 発達ピークの“強い勢力”で直撃・大荒れのおそれ【28日まで雨・風シミュレーション】
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 アメリカ海軍の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。日本列島に向かって北上する予想で、28日(水)未明に紀伊半島を中心とする予報円に達する予想です。最大風速の予想をみると日本に最接近したときに勢力が最も強くなっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) アメリカ海洋大気庁(NOAA) 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、まだブレ幅は大き以上きょうですが、近畿や東海地方を中心に関東から中国・四国地方へと進む可能性を示唆する予想データとなっています。 【画像で確認】台風10号直撃で天気大荒れおそれ 28日(水)まで雨・風シミュレーション ■ヨーロッパの予想モデル 多くのデータが日本直撃を示唆 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報結果です。アメリカモデルと同じように多くのデータが西日本から東日本を直撃する可能性を示唆する結果となっています。まだブレ幅は非常に大きい予想です。 【画像で確認】台風10号直撃で天気大荒れおそれ 28日(水)まで雨・風シミュレーション ■非常に高い海水温で日本接近まで発達 進路のカギは高気圧の張り出し 現在、台風はマリアナ諸島付近でほぼ停滞していますが、これは台風のまわりは高気圧の勢力内のため動きにくい状況となっているためです。