[MOM4709]静岡学園MF加藤佑基(3年)_躍動中のドリブラー。目標は選手権優勝世代の「14」
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [5.26 インターハイ静岡県予選準決勝 静岡学園高 3-0 富士市立高 藤枝総合] 【写真】日向坂46メンバーがサポ姿で現地観戦「可愛すぎて二度見した」「美しさで溢れてる」 厳しい言葉も交えて選手に成長を求める川口修監督が、「昨日(準々決勝)、今日(準決勝)と結構いいパフォーマンスだった。(左サイドでの突破に加え、)真ん中からドリブルでシュートまで行ってくれますし。今、結構、乗ってるというかね、自信持ってやってくれてるからかと思います」と評価する内容。前日のFWから、この日は左サイドでプレーしたMF加藤佑基(3年=奈良YMCA SCジュニアユース出身)が、得意のドリブルで静岡学園高を勢いづけた。 加藤は「昨日はFWで、やっぱり左っていうのは自分の得意なポジションでもあるんで、絶対に持ち味であるドリブルを活かしていきたいなと思っていました」と振り返る。序盤はボールを受ける回数が少なかったものの、前半の飲水タイムに「左、空いてるから見て」とチームメートたちにメッセージ。するとボールが集まりだす。 そこからは50m走6秒1の快足と、「(他との違いは切り返しの)深さだったり、体の重心を見て逆を突くっていう部分」を活かしたドリブルを駆使。狭い局面でも相手の逆を取ったほか、タッチライン際でのスピード勝負でDFを置き去りにするシーンもあった。27分には、縦パスで抜け出すと、巧みな切り返しから左足シュート。その後もPAでマークを外してラストパスへ持ち込んだ。 また、「鵜澤浬君とも試合前にも俺がドリブルしたら回ってくれっていう指示を出して、 そこは利いてたかなと思っています」。同じくテクニカルな左SB鵜澤浬(3年)とのコンビも相手を押し込む要因となっていた。 特長を表現し、スタンドから3度4度と「カトチャン、オレ!!」の声援を受けていた加藤は、後半にもドリブルシュートを枠へ。その後、1対1でシュートまで行き切れなかったほか、シュートの課題もあったが、指揮官も評価するパフォーマンスで勝利に貢献した。 「個人を伸ばしてくれるチームだった」という奈良YMCA SCジュニアユースから、ドリブル、テクニックのトップレベルを求めて静岡学園へ進学。目標とする選手は、98年度選手権優勝世代の左SH小山尚紀だ。その先輩MFはドリブルで幾度も観衆を沸かせ、ゴールも決めて日本一に貢献。「(ドリブルで)間にククッて入ってみたいな感じでやって、最後決め切るっていうところが、やっぱ自分にないところなんで、そこは尊敬しています」。小山と同じ背番号14。左サイドを得意とするドリブラーはより結果を求めていく。 「もっともっと結果出して、1点だけじゃなくて、2点目、3点目って取れるような選手になりたいと思います」。下級生時から目立ち続けてきた訳では無い。それでも、最終学年となり、「自分でもっともっと上げていかないといけない」と取り組んできた加藤が、これからさらなる輝きを放つ。