渡辺雄太が八村発言で訴え…「僕たちが責任を持って問題と向き合う。これ以上ことを大きくするのはやめて」
バスケットボール男子Bリーグの千葉Jに所属する渡辺雄太(30)が28日、男子日本代表の強化方針やコーチ選定を批判したNBAレイカーズの八村塁(26)に言及した。当初はオンラインで出演予定だったが、3日前に会場に来ることが決定。報道陣からの質問を受ける時間は設けられなかったが、自らの口で騒動に対する思いを語った。 【写真あり】久慈暁子「いつもありがとう」夫・渡辺雄太との結婚2周年を2ショットで報告 渡辺のコメントは以下のとおり。 「塁がいろいろな発言をした。それ自体はいいとして、ちょっと変な方向に行ってしまっている。憶測が憶測を呼んで、事実と異なることが報道されてしまったりとか、個が攻撃されるようなことがあったりしている。NBAでやっていてBリーグに帰って来た身として、最初に事実を述べさせていただいて、自分の感情も言わせてもらえればと思います。 ここまで来たらもう隠しようがないが、八村選手とホーバス監督の関係性がよくなかったというのは事実としてあります。きっかけはW杯後の記者会見でトム(ホーバス監督)の発言を塁が目にして、すごく怒ったのがそもそもの始まり。あの後、僕はすぐに連絡を取り“塁を敵にするような発言ではなかった”と言ったが、彼からしたら仮にそうだとしても世間からそう思われる時点であの発言はまずかったんじゃないかと、言っていた。 僕も塁と同じワッサーマンというエージェンシーを使っているが、ワッサーマンはトムと塁の関係が悪くなる前から塁に対してNBAのシーズンに集中してほしいということで、(ホーバス監督と)塁との連絡は完全に遮断していました。トムは塁に対して連絡を取る手段がなかった状態。連絡を取るにはまず(日本)協会で、その後にワッサーマン、その後、チームか塁という常に2人以上間に人が入っている状態で、とてもじゃないけどいいコミュニケーションがとれるわけがない。 誰が悪いとかそういう話ではない。ワッサーマンにとって塁は大事なクライアントなのでNBAのシーズンに集中してほしいところで、トムとの連絡を遮断したことは十分に理解できる。僕も担当者は違うんですけど、シーズン中に代表から連絡があった時に間に入ろうかというのは僕の代理人も言ってくれていた。でも僕はアジア杯とかも一緒に戦ってトムとの関係もあったので、自分で連絡を取るから大丈夫ということでやっていた。 記事が出てからも塁とトムは2人で直接連絡を取ることはできていない。関係性を修復できない状態が続いていたので、今後は僕も含めて協会もそうですし、2人がいい関係を築いていけるようにコミュニケーションを活発にとっていけるような状態に持っていきたい。ここで全部話すつもりはないが、きっかけはそこ。だから悪者は1人もいませんよということはまずはお伝えしたい。 塁とは連絡を取って、今回、こういう話をメディアの前ですることを伝えている。塁と対立をする気はないということを彼には伝えていて、彼からも、それはもちろん大丈夫ですよと連絡をもらっている。渡辺対八村みたいな構図を作るのは絶対にやめてもらいたい。その上で話させてもらうと、僕はトムが大好きです。 トムは日本代表のヘッドコーチとして誰よりもふさわしいと思っている。これは僕だけじゃなくて、今代表に関わっている選手、スタッフのほとんどがそう思っているんじゃないかと思う。100歩譲って塁がトムのことをよく思わないというのは分かるんですけど、それを公で言うべきだったかどうかという話は別にして。 塁の発言をきっかけにトムがよく思われていない部分があったとか、全部うそみたいな記事が出てしまっていて、見る人が信じてしまうのは不本意。今回の件でトムとも連絡を取っているが、トムは今かなりしんどいと言っている。よくこの状態でモンゴル、グアム戦で勝利に導いてくれたと感じている。 もし今回の件でトムが辞めさせられたり、精神的にしんどくなって辞めてしまうような、万が一そんなことがあった時には僕は許せない。塁に対して許せないのではなくて、こういう雰囲気をつくった記事だったり、世間の言葉を含めて許せない。この件でトムが(身を)引くようなことがあれば日本代表は崩壊していくと僕は感じています。 僕は最初は表に出てくるつもりは一切なくて、水面下でやっていればいい話と思っていたが、これ以上ことが大きくなってトムに負担がかかるのが嫌だったので皆さんの前に出させてもらった。塁にはNBAのシーズンに集中してほしいと思っている。僕からのお願いとしては、この後は僕たち中の人間が責任を持って問題と向き合っていくので、これ以上ことを大きくするのはやめてもらいたい。これからさらに強い日本代表、いい日本代表を皆さんにお見せできたらいいとと思っているので、これ以上、選手の誰かにこの質問をしてコメントを求めるのはやめてほしい。 僕も代表の一員として責任を持ってこの問題に向き合っていくので、今後とも引き続き応援のほどをよろしくお願いします」