迅速な救助へ連携 奈良県警と位置特定サービス「ココヘリ」運営会社が山岳遭難捜索で協力
奈良県警と、山や海での遭難者の位置を特定するサービス「ココヘリ」を運営する「オーセンティックジャパン」(久我一総社長)は5日、山岳遭難者の迅速な救助を目的とした、捜索活動の協力に関する協定を締結した。 ココヘリは、2016年5月からサービスを開始。10月末時点で全国に約17万5千人の会員数がいる。県警と締結するのは、埼玉県警に次いで2例目。これまでも同社と県警は山岳遭難者の捜索活動に協力してあたってきたが、今回の締結によって、捜索時に隊員が同社の通信機器を携行可能になったほか、「ココヘリ」入会状況の照会や、登山届の共有など、より親密な情報共有も可能になる。 県警本部で行われた締結式には、奥村直樹県警生活安全部長と同社の八木沢美好専務が出席し、協定書に署名。 式後、県警生活安全部地域課の武嶋竜司警部は、「県内には観光名所の山が多くある。安全に登山ができるような体制になれば」と話した。