[MOM4831]上越GK竹花凛空(1年)_ “5番手”から這い上がってきたGK。NBC U-16準決勝に続き、決勝でもPK戦の主役に!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.16 NBチャンピオンシップU-16決勝 上越高 1-1(PK4-3)飯塚高 時之栖うさぎ島G] 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 “5番手”から這い上がってきたGKが、初の大舞台で躍動。上越高(新潟)を「ニューバランスチャンピオンシップ(NBC)2024 U-16」初優勝へ導いた。 GK竹花凛空(1年=藤沢市立湘洋中出身)は準決勝の大成高(東京)でPK戦直前に投入され、PK戦4人目で勝利へ導くビッグセーブ。「自分、小学校の時からPKは自信あって」というPKセーバーは、前回王者・飯塚高(福岡)との決勝も1-1の後半終了間際からピッチに立った。 試合は同点のまま3人制のPK戦へ突入し、互いに2人目が失敗。決着がつかないまま、5人目を迎える。先攻の上越は交代出場のFW金森晴也が決めると、その直後に竹花が左への跳躍でビッグセーブ。この瞬間、上越の初出場初優勝が決まった。 「(5人目は)助走と利き足を見て。ちょっと外側に寄ってたんで、左利きだし、『こっちだろう』と」読み切ってストップ。「最後止めて終われたんで良かった」という竹花の下にチームメートが駆け寄り、歓喜の中心となっていた。 上越の1年生には、今大会全試合で先発したGK小栁来渡ら5人のGKがいる。竹花を除く4人は北信越ルーキーリーグなどでメンバー入り。竹花は「1回もメンバーにも入ったことなくて、多分、1番悔しい気持ちもあって……。途中、折れかけて、『もう今年、無理だろ』って思っていました」と明かす。 だが、「自主練でフィールドの人にシュート打ってもらったりとか、コーチに自分は何が足りないのかっていうのは聞いて」努力。課題のステップワークに取り組み、武器のシュートストップを伸ばした。その姿勢、練習でのパフォーマンスがチャンスを引き寄せる。 藤川祐司監督と1年生担当の下鳥佑稀コーチは、「最近、頑張っている。練習で当たっていた」という竹花を今回の「ニューバランスチャンピオンシップ2024 U-16」メンバーに抜擢。“5番手”からメンバー入りを勝ち取ったGKは、予選リーグの市立船橋高(千葉)戦で交代出場すると、準決勝、決勝で2試合連続ヒーローになった。 本人の自信になっただけでなく、メンバー外の選手たちにも勇気を与える大活躍。竹花は今後へ向け、「まずはトップチームのGKの人を見習って、どういうところをやったらいいのかとかしっかり盗んで、自分のものにできたらいい。チームでゴールマウスをしっかり守れて、ゼロで抑えて、チームを勝たせるGKに。自分の憧れのGKが川島(永嗣)選手なんで、川島選手みたいにしっかりなりたい」と誓った。これまでの過程を大事に。また、チームメートたちとの競争にチャレンジする。