10分でできる! 衣類スチーマーで簡単シワ伸ばし術
【スマートな家事で実現する快適生活革命・2】慌ただしい朝、着ていくはずのシャツに気になるシワを発見した経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。特に天然素材である綿や麻などの衣類はシワになりやすく、洗濯後のケアに頭を悩ませている人も多いはず。ちょっとしたシワなら、クリーニングに出すほどでもない。かといって、アイロンをかけるのも面倒――。そんな切実な衣類ケアの悩みをスマートに解決してくれるのが、「衣類スチーマー」です。わずか数分で手軽にシワが伸ばせる衣類スチーマーは、忙しい毎日を送る私たちの強い味方。注目を集めている衣類スチーマーについて、詳しく見ていきましょう。 【写真ギャラリー】 ●もう怖くない、蒸気で魅せる新しい衣類ケア 衣類スチーマーは、高温の蒸気を衣類にあててシワを伸ばす家電です。従来のアイロンがけでは、適切な温度設定や力加減、そして熟練の技術が必要でした。多くの人が苦手意識を持っているのではないでしょうか。 その点、衣類スチーマーは温度設定や技術を必要としません。衣類を押さえつける必要なく、ただ優しく高温の蒸気をあてるだけ。高温スチームが繊維の奥まで浸透し、自然にシワを伸ばします。 日本ではまだ認知度が低いものの、海外ではすでに市民権を得ています。ニューヨークやパリのビジネスホテルでは、客室の標準装備として当たり前のように設置されているほど。出張先でスーツのお手入れをする際の必需品として重宝されています。 ●暮らしを変える三つの魅力 衣類スチーマーのメリットは、手軽に扱えるということ。アイロン台やアイロン掛けの場所を確保する必要がなく、衣類をハンガーにかけたまま使えるため、狭い部屋でもシワが伸ばせます。 また、蒸気を当てるだけでシワが伸びていくため、急いでいる朝でもわずか数分で身だしなみを整えることができます。アイロンのように温度調節に気を使う必要もなく、アイロンジワの心配もありません。 さらに、高温の蒸気には消臭・除菌効果もあります。飲み会で着た服についたタバコや焼肉のにおいが気になった時は、さっとスチームをかえておくと安心です。ドライクリーニングが推奨されるスーツのお手入れにも使えます。水分が蒸発する際、におい成分を吸着する性質があるため、衣類を清潔に保つことができるのです。 ●誰でも失敗しない、スチーマー活用の基本 では実際に、衣類スチーマーの使い方をご紹介しましょう。まずは本体の水タンクに水を入れ、電源を入れます。蒸気が出るまで1分ほどかかりますから、この間に衣類をハンガーに掛け、シワの状態を確認しておきましょう。 蒸気が出始めたら、蒸気を衣類に優しく当てていくだけ。このとき、生地を軽く引っ張りながら蒸気を当てると、よりきれいに仕上がります。 より効果的に使うには、上から下に向かってシワ伸ばしをしていくと良いでしょう。また、厚手の生地の場合は、表と裏の両面から蒸気を当てることで、より確実にシワを伸ばすことができます。 ●新しい習慣が変える、毎日の装い 衣類スチーマーがもたらすメリットは、単なるシワ伸ばしにとどまりません。朝の身支度時間を大幅に短縮できることはもちろん、使いたい時にすぐに使える手軽さは、忙しい現代人の心強い味方になります。洗濯物をたたむ時に気になるシワを見つけたら、サッと蒸気をあててハンガーにかけておくだけできれいな仕上がり。 また、スチーマーを使った衣類ケアは、衣類の寿命を延ばすことにもつながります。高温の蒸気で繊維をほぐしながらシワを伸ばすため、生地への負担が少なく、デリケートなシルクやカシミアなどの高級素材も、優しい蒸気で安心してケアできます。 経済面では、クリーニング代を大幅に節約できるというメリットもあります。クリーニング代が一着当たり1000円かかるとして、月に5着のクリーニングに出した場合、年間6万円もの節約になります。 このように、時間の節約、衣類への優しさ、コスト削減と、三拍子そろった衣類スチーマーは、効率性と質の高さを求める現代のライフスタイルにぴったりのアイテムといえるでしょう。(マイカ・秋葉けんた) ■Profile 秋葉けんた 編集プロダクションのマイカに所属するITライター。雑誌、書籍、新聞、Web記事など、多岐にわたるメディアで執筆活動を行っている。特に家電やガジェット、IT関連の記事に豊富な実績があり、生成AIに関する書籍も多数手がけている。