眼科のお勧めを「鵜呑み」にしてはいけない、初めての「コンタクト選び」陥りやすい3つの失敗
値段が高いもののほうが、まとめ買いによる値引き額も大きくなることもあるかもしれませんが、まずはぐっとこらえて、自分に合うと確信してから大量買いすることをお勧めします。 2つ目は、眼科やお店で試着したときの見え方の違和感をそのままにすること。 検査をしてコンタクトを試した際に、違和感を覚えたとしても、勧められた度数のものを言われるがままに購入してしまうというケースも、よく見られます。 「あとでなじむだろう」と思っても、そのときの見え方の違和感はしっかり見極めることが大切です。
眼科やお店が混んでいるときなど、プレッシャーを感じたり、専門家がお勧めするものだからと考えたりして、違和感を覚えたとしても、「これでいいです」と言ってしまいがちですが、ここは、少し待ってください。 視覚というとても重要な感覚に関わることですので、じっくりと選んだほうがいいですし、どう見えているのかを一番よく理解しているのはあなたです。 ■「どんな場面で、どれくらいつけるのか」を考えて 近視を矯正するためにコンタクトを買ったのに「逆に見えすぎて目が疲れる」「遠くまではっきり見えなくてもいい」など、人によって「見え方の好み」もあると思います。
単純に視力検査の結果だけで選んでしまうと、遠くまでよく見えても手元が見えにくかったり、見えすぎて目が疲れ、頭痛がするなどの不調が現れたりすることがあります。 コンタクトを試着するときは、手元と遠くをしっかり見ながら、自分の見え方の好みを担当の方にしっかりと伝えましょう。 そして、3つ目はライフスタイルを考えずに選んでしまうこと。 たとえば、基本的に、2weekタイプより、1day タイプのほうがコストがかかりますが、普段はメガネでスポーツをするときだけコンタクトを使いたい人が2weekタイプを買った場合、使う頻度によっては無駄になってしまいます。
朝から晩までずっとコンタクトをつけていたい人、スポーツをするときにしかつけない人、夕方に運転しなければならない人……その人のライフスタイルによって、コンタクトの使用頻度も目的も変わってきます。 コンタクトを購入するときは、自分がどういったライフスタイルでどういう目的で使うのかを確認しておくことが大切です。
吉田 忠史 :株式会社パレンテ代表取締役/河内 敏 :眼科医