眼科のお勧めを「鵜呑み」にしてはいけない、初めての「コンタクト選び」陥りやすい3つの失敗
■もっと目に優しい「コンタクトライフ」が過ごせる 車にたとえるなら、エアコンもなく、ハンドルを回して窓を開けていたのが、エアコンやパワーウィンドウが標準装備で、iPadなどを車載モニターにできちゃう、というくらいの進歩です。 たとえば、ソフトコンタクトは目の形に密着させることで装着感をよくしています。 一方で密着しているがために、十分な酸素が通らず、目にはあまりよくないコンタクトと思われていました。
そのため、「目の健康を考えるなら、酸素をよく通すハードコンタクト」とよくいわれていました。 しかし、ソフトコンタクトの進歩はめざましく、今は、昔に比べてより多くの酸素がレンズを通過するような素材が使われるようになっているのです。 なかには黒目にあたる部分がハードコンタクトのように酸素を通す素材、その周囲はつけ心地を重視したやわらかい素材という組み合わせにすることで酸素を通しながらも、装着感もいいというハイブリッドタイプも出てきています。
もちろん合う、合わないは個人差があるので、一概には言えないかもしれませんが、せっかくよりよい商品が存在し、もっと目に優しいコンタクトライフが過ごせる可能性があるのに、それを試さないのは、非常にもったいないです。 コンタクトの技術は日進月歩。今まさにこの瞬間にもあなたにぴったりなものが開発されているかもしれません。 また、企業努力で、価格をできる限り抑えているブランドもあり、性能は変わらなくても、値段が今よりも安くなるというケースも出てくるかもしれません。
5年以上替えていないという人は、「ハード」「ソフト」「1day」「2week」といった垣根を越えて、ぜひ一度、新しいコンタクトはどんなものがあるのか、インターネットや店頭で調べてみてはいかがでしょうか。 ■初めてのコンタクト選びで陥る「3つのワナ」 「何かお勧めのコンタクトはありますか?」 私がコンタクト業界で働いていると知ると、よく聞かれる質問です。 もちろん、何枚も試着する中で、「これはいいんじゃないのか」と思うものはあるのですが、個人によって合う、合わないがあるので、一概に「これをつけてみてください」とお勧めするのは難しいです。