柱松明 広場に登場 27日、七尾・向田の火祭
27日に七尾市能登島向田(こうだ)町で営まれる県無形民俗文化財「向田の火祭(ひまつり)」に向け、向田町会は26日、崎山広場に高さ約30メートルの柱松明(はしらたいまつ)を設置した。住民は伝統の巨大な火柱が能登島の夜を彩る光景を心待ちにした。 柱となるマツの木に綱でシバをくくりつけ、クレーン車で立ち上げた。長さ約10メートルの木を7本添えて柱を支えた。神事が営まれる伊夜比咩(いやひめ)神社では広場に繰り出す奉燈(ほうとう)を組み立てた。 向田の火祭は「日本三大火祭り」の一つで、大松明に若衆や観光客が火を投げ入れ、巨大な火柱を上げる。能登半島地震で一部地域の被害が大きく、反対の声もあったが、「地域を元気にしたい」と開催が決まった。高畑正伸町会長(69)は「いい祭りになると信じている」と話した。