山林で男性が死亡 クマに襲われたか ツキノワグマ「注意報」発令中
21日午後0時半ごろ、長野県信濃町野尻の山林で新潟県糸魚川市の建設会社員小林安浩さん(58)が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。県警長野中央署によると、小林さんの顔や背中には大きなひっかき傷があり、署はクマなどの大型動物に襲われたとみて調べている。 署によると、現場はしなの鉄道北しなの線黒姫駅の北約5キロの新潟県境に近い山林。小林さんは20日に「野尻湖付近の現場に行く」と会社の同僚に告げたのを最後に行方がわからなくなっていた。21日、同僚が山中で倒れている小林さんを見つけた。 県内では今月、塩尻市や箕輪町でツキノワグマに襲われてけが人が出ている。県は5日に「ツキノワグマ出没注意報」を発令していた。クマに出合わないための対策として、クマの活動が活発になる明け方と夕方は山に入らない▽複数人で声をかけあって行動する▽犬にほえられると人に攻撃する場合があるので一緒には入らない、といった対策を呼びかけている。(菅沼遼)
朝日新聞社