路上に落石、街に人の姿なく 台湾地震“最大被害の街”花蓮市は…
カフェを営む地元住民に話を聞きました。 森キャスター 「ご家族はみなさん無事ですか?」 カフェを営む地元住民 「家族は無事でしたが、家の中がぐちゃぐちゃです。大型の装飾が全部倒れて、悲惨な状況です。これまでこんな大きな揺れを感じたことはありません」 森キャスター 「いま困っている事や足りない物は?」 カフェを営む地元住民 「ここは観光客が到着して最初に訪れる場所ですが、いまは街中に人がいないです」 観光に訪れる人が減ってしまうことを心配していました。
台湾全域を襲った過去25年間で最大規模の地震。土砂崩れも発生しました。
ジャーナリスト 宮崎紀秀氏(台湾・花蓮県) 「こちらも結構大きいビルですけど、壁などが崩れています」 甚大な被害が出たビルから救出された男性がいました。
救出された男性 「地震が大きすぎて、ものが全部倒れた。冷蔵庫も1メートルくらい移動しました。ドアが開きませんでしたが幸いケガはありません」 これまでに10人が亡くなった今回の大地震。台湾当局によると、日本時間4日午後5時25分時点で660人が閉じ込められ、38人と連絡が取れない状況です。
4日午前6時ごろにドローンで撮影した映像には“赤い旗”を持つ人が映っていました。ホテルの従業員ら50人が山を登る途中、トンネル内に閉じ込められたのです。 「トンネルへは、入ることも出ることもできません」 トンネルの先にあるホテルには、閉じ込められた人がいて、道路が復旧後、救助に向かうといいます。
台湾・花蓮県の険しい山岳地帯にも、救助を待つ人たちの姿がありました。炭鉱で働いていたところ、地震が起きました。
現地の日本人も被害にあっています。花蓮市内の日本料理店を訪れました 日本料理店を経営 溝渕剛さん(4日午後) 「ここがガラス張りの冷蔵庫なんですけど、ドアの方に倒れかかって」 森キャスター 「ガラスが粉々に割れてしまってるのですね」 食器やグラス類が壊れ、破片が散乱していました。 森キャスター 「きのう1日だけでこれだけ片付けられたのですか?」 日本料理店を経営 溝渕剛さん 「そうですね」 1日かけて店の片付け。その最中にも、何度も地震があったということです。