「地元育ちの才能に背を向ける」チェルシーの移籍市場における動きを現地メディアが批判「誤った移籍に関する決定…」
今夏積極的に補強を進めるチェルシーは、アカデミー出身で昨季はチームの苦境を支えた立役者でもあるイングランド代表MFコナー・ギャラガーの放出が決定的と言われている。英メディア『CAUGHTOFFSIDE』は現地時間8日に、新オーナーになってからのクラブの移籍市場における動きについて報じていた。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ トッド・ベーリー氏がオーナーに就任してからのチェルシーは、積極的に選手の補強を進めており今夏も移籍市場のおいてずば抜けた存在感を発揮している。すでにGKフィリップ・ヨルゲンセンや、MFキーナン・デューズバリー=ホールなどを獲得しており、アトレティコ・マドリードに所属するU-23スペイン代表FWサム・オモロディオンの獲得にも近づいていると報じられていた。 一方で選手の積極的な獲得が災いとなり、財政面で問題を抱えているのも事実だ。そのためアカデミー出身の選手の放出も続いており、この1年間でメイソン・マウント、ルイス・ホール、ルベン・ロフタス=チーク、イアン・マートセン、カラム・ハドソン=オドイ、ビリー・ギルモア、そして今夏には昨季チームを支えたギャラガーの退団がほぼ確実となっている。 同メディアは、「チェルシーのここ最近における誤った移籍に関する決定は、その最たるものになるかもしれない」と題して、「チェルシーはアカデミーの才能を無視し続けている。レオ・キャッスルダインはアカデミー出身選手の中で最も将来が期待される選手の一人だが、この19歳の選手はスコットランドの強豪チーム、レンジャーズへローン移籍する予定だ。これは将来的に復帰することを視野に入れた単なるローン移籍かもしれないが、なぜ同選手がクラブで成長できる道筋を作れないのかという疑問が残る」と指摘。 さらに、「ギャラガー、チャロバー、キャッスルダイン…次は誰だろうか」と述べた上で、「確かに、この時代、どのクラブにとっても柱の一つはアカデミー卒業生の継続的な輩出だ。彼らをトップチームに昇格させることが何よりも優先されるべきだが、チェルシーは最高の地元育ちの才能に背を向けている」と、今後もアカデミー出身の選手を軽視するクラブの流れが続くだろうと推測していた。
フットボールチャンネル編集部