勉強は「費やした時間」が重要ではない…「1日1時間」の勉強で東大合格の“猛者”も実践していた〈コスパ思考〉テクニック【現役東大生が解説】
「制限時間」を設けることで、勉強の“ムダ”をそぎ落とせる
10時間勉強した方が、結局成績が上がる人もいます。正直な話、勉強時間を長くする方が、勉強効率を上げるよりも何倍も楽なのです。なぜなら、勉強の効率を上げようと考えて勉強の準備をするよりも、実際に勉強しちゃった方が早いという考えも一理あるからです。 「考えるよりもまず行動したい」というタイプは潔く毎日10時間勉強した方がいいと思います。でも、みなさん全員がそういうわけではないと思います。1時間で済むなら1時間にしてほしいと思いますよね。 そういう人にオススメなのは、制限時間を設けて勉強する訓練です。 例えば、1日1時間しか勉強できないけれど成績を上げたいとなったら、どんな勉強をしますか。おそらくですが、悩んで、周りに人や先生に話を聞いて、効果的なやり方を探すはずです。 そうやって探りあてた勉強法を使って1時間勉強するときには「無駄にしないように使おう」という意識で勉強できます。 このように、わざわざ1時間しか勉強できない状況を考えてみるのはいい方法だと思います。 これだと、自分の勉強のコストパフォーマンスを見直すきっかけにもなります。綺麗すぎるノートを作っていないか、配点にならないところばっかり勉強していないか、考える時間ばっかり使っていて全然勉強が進んでいないか……。 数え上げたら枚挙に暇がないですが、これらの無駄は、1時間制限で今後どんどんそぎ落としてもらえればと思います。「ああ、普段からこんな無駄な勉強していたんだなあ」と実感できるでしょう。
何ができればクリア?…目的と目標を明確にするシートを作ろう
もっとこれを加速させるためにやってほしいのは、上のようなフレームワークをすることです。これは、「目的」をしっかりと明示しつつ、その目的を達成できるかどうかを見ていくワークシートになります。 多くの人の場合、目的を持って勉強しません。だからこそ必要なのは、目的を持って勉強し、その目的を達成できたのかどうかを考えていくことです。後から振り返って、1時間で達成させる目的が1時間で終わっているなら何の問題もありません。 最悪なのは、そんなことも考えず1時間で達成させるべきことを2時間かけて「いやあ勉強したな」と思っているときです。そうならないように、目的を決めてその目的を達成するための勉強を進めましょう。 こうすることで、自分の勉強効率が可視化されていきます。最終的にやっている内容と時間が一致するようになってきたら、免許皆伝だと言えるでしょう。 勉強は「費やした時間」よりも「効率」が重要 大切なのは、勉強は「費やした時間」ではないということです。何時間も勉強しようとする場合、勉強時間に気を取られて肝心の成績や勉強効率がおろそかになってしまう場合があります。そうであってはならないのです。 きちんと勉強時間を確保しつつも、勉強効率を上げることを意識して勉強に取り組んでみてください。 西岡 壱誠 株式会社カルぺ・ディエム 代表
西岡 壱誠