【台風7号接近】千葉の河川で大量の不法係留 “船の墓場”も 川の氾濫に住民不安「ボートが上がってきたら…」
8月14日、台風接近を前に、千葉県市川市の住民が相次いで口にしたのは、“川の氾濫”に対する不安の声。 千葉県では、東京都江戸川区と千葉県市川市の境を流れる旧江戸川や、市川市を流れる真間川などで、ボートの不法係留が以前から問題となっています。 住民は、この台風7号の影響で、多くのボードが川を上がってくるのではないかと不安を感じています。 【画像】千葉・真間川が2019年の台風の影響で増水した水の高さを見る 真間川 近隣住民: 真間川っていう川ですよね。この上流の地域に雨が降って(水位が)1mくらい上がってたのかな。 40~50年くらい前は満ち潮になって上がってきた水が(川から)あふれたときがあるんですよ。ボートがボンッと津波に乗って来たら大変だね。 千葉県内の別の場所でも不安の声が上がっています。 旧江戸川 近隣住民: もう少しで台風が来ますし、震災の時には海から漁船とか、津波で上がってきたというのを見て、水位が上がれば、確かに氾濫する可能性は大きいと思う。起こったら被害が出るでしょうね。 なぜここまで不安を口にするのでしょうか?「めざまし8」が取材を進めると、ある状況が見えてきました。
背景に“ボートの不法係留問題”
取材スタッフ(真間川周辺): 千葉県市川市の真間川河川敷です。こちら船ですかね?バラバラになっています。 さらにこちらには車が横倒しになっています。窓ガラスが全て割れた車もありますね。 取材スタッフ(真間川周辺): そして川を見てみると、船がずらっと並んでいます。ものすごい数ですね。 真間川の約500mの区間に放置された大量のボート。 葛南土木事務所によると、真間川では7月の時点で、51隻の船の不法係留を確認。 また、放置された自動車は20台にのぼります。 真間川 近隣住民: 津波で逆流して(ボートが)上がってくるじゃないですか。上がっていけば住宅にいきますから、川沿いの人なんか危ないですよね。(船の)ロープもとれちゃいますから。 川から約40m離れた場所に住宅もあるため、あす16日から接近する台風で川が増水し、不法係留したボートが流れてくるのでは、と不安があるといいます。 では、この真間川、過去にはどの程度増水したことがあるのでしょうか? 葛南土木事務所によると真間川は、2019年台風の影響でこの鬼越エリアで257㎝の水位を記録したといいます。 真間川 近隣住民: (5年前の)台風の時かな。一番(水位が)上がった時は丸(の模様)があるでしょ。一度それくらい上がったことがあります。やっぱりあそこぐらい上がると、怖さありますよね。
千葉県富津市では “船の墓場”も…
さらに、千葉県富津市では、「船の墓場」と呼ばれる場所まで。 この用水路に止められている不法係留の船は、木更津市港湾事務所によると340隻にものぼるといいます。 しかも、古い船だけではなく、比較的新しい船も違法に止められていました。 地元住民によると、少なくとも30年以上前から不法係留は続いていて、年々船の数は増えているといいます。 千葉県内で問題になっているボートの不法係留。真間川が流れる市川市役所はこう話します。 市川市役所下水道管理課: 不法係留している近辺での河川の氾濫はありませんが、もしもの事がないか危惧しています。 (「めざまし8」 8月15日放送)
めざまし8
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