「NO」と言われ続けた過去の自分と女の子たちを救いたい。変化と戦いながら、ちゃんみなが歌う理由
トラウマを乗り越えず成長してしまっている感覚があった
――2023年12月から4月まで海外公演を含むツアー「AREA OF DIAMOND 2」を敢行されましたが、走り切った手応えを今、どう感じてますか。 あんなに長い間、走ったツアーは初めてだったので、「やったな」っていう感じはありましたね。 ――韓国、香港、台湾での単独ライブでは現地の熱いファンに迎えられたと思うのですが、海外公演を振り返っていかがでしたか? 日本語が通じない国なのに、みんなが私の曲を歌ってくれていて。その姿を見て、びっくりしましたね。 ――「AREA OF DIAMOND 2」は、過去の自分や幼い自分を取り戻すというテーマがありましたが、今回、そうした過去の自分に向き合った理由は何だったのでしょうか。 「パール」っていうのがテーマだったんですよね。海底や奥底にある真相みたいなものが、長い間の私のテーマでもあったんです。昔のトラウマを乗り越えきれずにそのまま成長していってる感覚だったり、私の中で、受け入れなきゃいけないのに、受け入れないで過ごしてきてしまったものがあって。それを消化できたらいいなっていう気持ちと、それをエンタメに落とし込みたいっていう意図が今回のスタートでしたね。 ――自分の中の小さな自分を大事にするというメッセージや、ピアノを弾く少女と一緒に作る演出など過去の自分と向き合う表現がありましたが、改めて、自分の半生に向き合う経験は、ちゃんみなさんの中に何を残しましたか? ちゃんと、過去に自分が乗り越えた部分とか、やってきたことを振り返って、褒めてあげないとなと思いました。今までは、褒めるということはあまりなかったので。わざわざ見てなかったのかもしれないです。今までは、過去を振り返ることもなく、「過去は過去」っていう感じでしたね。
「できる」と思ったらその時、やれることをやるだけ
――7月7日に結婚と妊娠を発表されましたが、祝福の声や反響が多くて驚いたとおっしゃっていましたね。 そうですね。嬉しかったです。 ――体調はいかがですか? 大きな変化を感じたりすることはありますか。 もう、変化しかないです。幸い、つわりはなかったですけど……。 ――そうですよね。動くのが大変とか、そういうしんどさですか。 この話を始めたら1日じゃ済まないですよ(笑)。でも、自分で「できる」って判断してやってますし、スタッフに愚痴をこぼしつつ、絶賛、がんばってます。 ――体調と相談しつつ、周りとの信頼関係がある中でできていることなんですね。 そうですね、私のチーム、仲いいので(笑)。いつもほんとに感謝していますね。 ――バタバタ忙しいと、つらくても乗り越えられるみたいなところもありますよね。 いやいやいや(笑)。 ――8月18日のSUMMER SONICにも出られますよね(※取材はSUMMER SONIC開催前)。しかも野外のマリンステージですが、その時は、体を動かすのは控えたりしながら出演される予定ですか。 もちろん。今しかできないことだしっていうことで、サマソニ用の演出を考えてます。どういう状況でも、やりたいことはやりたいので。その時に合った方法で、やれることをやるというだけですね。
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