【NFL】DEジョーンズの万能性を生かすつもりのシーホークスHCマクドナルド
昨シーズンの途中にトレードでシーホークスに加入したDEレナード・ウイリアムスも、マクドナルドHCがジョーンズと共に起用すると見られている万能選手の1人だ。ベテランのウイリアムスは今オフシーズンに複数のポジションで練習することで、準備を進めてきた。
「それは、ディフェンス選手を最適なポジションに置いて、オフェンスを混乱させるようなマッチアップを作る上で、自分たちのためになると思う」と語ったウイリアムスは、こう続けている。
「ドリーモントが5テクニックでプレーする様子を映像で見ていたとしても、実際の対戦では0テクニックとか3テクニックでプレーするかもしれないと考えることになるから、オフェンスにとって俺たちを研究するのは難しいはずだ。つまり、俺たちは動き回るから、オフェンスが特定の選手に対抗するスキームを組むのは難しいのさ」
昨季に試合平均被ヤード(371.4ヤード)で30位に沈んだシーホークスのディフェンスを改善することが、マクドナルドHCの就任1年目における最重要課題となるはずだが、これには多くの挑戦が伴うだろう。
ミドルラインバッカー(MLB)ボビー・ワグナーやラインバッカー(LB)ジョーディン・ブルックス、セーフティ(S)のジャマール・アダムスおよびクアンドレ・ディッグスが退団したオフシーズンを経て、今後のシーホークス守備陣の先発組はピート・キャロル元HCの伝説的な在任期間の終焉を反映するとみられている。シーホークスは、長年チームに在籍したベテラン選手たちを、優秀な若手ぞろいのセカンダリーと、4月のドラフトで1巡目指名したバイロン・マーフィ二世の加入によって強化された多才なディフェンシブラインで置き換える能力を持っている状態だ。
相手オフェンスをあざむき、混乱に陥れるマクドナルドHCの戦略において、ジョーンズが重要な役割を担うことが期待されている。
「複数の役割を担える選手がいたら、ランプレーで異なるギャップを担当させたり、パスプレーで異なるレベルからラッシュさせたりできるし、あとは大きな選手がいれば、選手の組み合わせや守備のバリエーションが広がる」と述べたマクドナルドHCは「全体的に見て、私たちとって良いことだ。春の成果やキャンプに向けたプランを見直すつもりだし、キャンプが進んでいけば、それを通してどう進化したかを見ていく。そういう姿勢を持つべきだと思う。他と同じようにやるだけでは、チームの成長に制限をかけることになると思う」と続けた。