中国のアリババ、第2四半期の売上高予想に届かず 利益は予想上回る
[15日 ロイター] - 中国電子商取引(EC)大手アリババ・グループ・ホールディングが15日発表した第2・四半期(7─9月)決算の売上高は2365億元(327億2000万ドル)となり、LSEGがまとめた市場予想の2401億7000万元を下回った。一方、調整後の米国預託1株あたり利益は15.06元と、市場予想の14.88元を上回った。中国では景気の先行き不透明感が長引いていることを背景に、消費支出が低迷し、アリババの中国国内事業に影を落とした。アリババは、PDDホールディングスや「抖音(ドウイン)」を抱える北京字節跳動科技(バイトダンス)などの低価格な商品展開に強みを持つ同業他社との厳しい競争に直面している。一方、中国製の低価格商品への需要の高まりを背景に、国際EC部門の売上高は29%増の316億7000万元となった。また、人工知能(AI)の導入拡大を追い風に、クラウドインテリジェンス部門の売上高は前年同期比7%増の296億1000万元だった。最高経営責任者(CEO)の呉泳銘氏は「クラウド事業は前四半期から伸びが加速した。パブリッククラウド製品の売り上げは2桁成長、AI関連製品は3桁成長となった」と述べた。