ツール・ド・おきなわ2024、記録的大雨で全レース中止に 安全確保のため苦渋の決断
ツール・ド・おきなわ2024、記録的大雨で全レース中止に 安全確保のため苦渋の決断
11月10日(日)に開催予定だった第36回ツール・ド・おきなわ2024は、記録的な大雨の影響により全レースが中止となった。
大会前から続く線状降水帯による大雨
11月9日(土)から10日(日)にかけて開催予定だったツール・ド・おきなわ2024。大会開催地の沖縄県名護市では、大会前から線状降水帯による大雨が続き、9日時点で大雨警報や土砂災害警戒情報が発令されていた。一部地域では避難指示も発令されるなど、深刻な状況となっていた。これを受け、9日に予定されていたサイクリング種目は、当日朝に中止が決定された。
北部地域のコース使用中止、短縮コースでの開催へ
さらに、北部の国頭村、大宜味村、東村では、大雨による地域住民の安全確保、コース上での土砂災害発生の危険性、道路状況の悪化などを理由に、レースコースの使用が中止となった。そのため、9日には全レースカテゴリーを名護市、本部町、今帰仁村を通過する50kmコースに変更して開催することが発表された。
レース当日も雨は止まず、冠水路を確認し中止を決定
レース当日の10日も雨は降り続き、午前6時45分にUCIレースのチャンピオンレースがスタートした。しかし、テクニカルディレクターによるコースチェック中に、道路が全面冠水している箇所が確認された。安全確保を最優先し、午前6時53分に全レースの中止が決定。既にスタートしていたチャンピオンレースも、10kmほど走行した時点で中止となった。
Bicycle Club編集部