少子化を生きる ふくしまの未来 第1部「双葉郡のいま」(3) 教育移住 「ゆめの森」に集う 特色ある学び共感呼ぶ
南郷市兵校長(46)は「学校は移住を促すための手段ではない。子どもに必要とされる教育を提供することが大前提」とした上で「特色ある学びが町外に共感を呼び、ある種の『教育移住』が起きている面はある」との見方を示す。 双葉郡の8町村で唯一、町外のいわき市で教育を続ける双葉町も2028(令和10)年に町内に学校を戻す計画だ。浪江町の福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の研究者家族の受け入れを見据え、国際色を打ち出す方針を示している。 ただ、子どもたちが地域で育ち、根づくために必要な環境は小中学校だけではない。各町村が再生に心血を注いでいる義務教育の「先」に視線を向けると、様相はやや異なる。