マカオ、カジノ高利貸し従事の中国人2人逮捕…債務者を4時間半ホテル客室に監禁
マカオ司法警察局は7月12日、青年の男性客へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った後にこの男性を監禁したとして中国人(中国本土居民)の40代の男2人を逮捕したと発表。 同局によれば、同月11日午前にマカオで高利貸しからカネを借りて賭博をした友人が債務を返済できずコタイ地区にあるホテルの客室内に監禁されているとの通報が寄せられたとのこと。通報を受けた同局が名指しされたホテルの客室へ急行し、被害者を救出するとともに、同じ部屋の中にいた男2人の逮捕に成功したという。 被害者は同月10日深夜にマカオ半島新口岸地区のカジノ内で男2人から利息分として先に5000香港ドル(日本円換算:約10万円)を支払うこと、カジノのバカラゲームで勝った場合にベット額の2割を利息として支払うこと、デポジットとして2万人民元(約44万円)を振込で支払うこと、借用書にサインすることを条件に賭博用途の現金5万香港ドル(約100万円)を借りてプレイしたが、翌日(11日)午前までに全額負け、この時点までの支払利息の合計は3万香港ドル(約60万円)に上ったとのこと。被害者は返済不能に陥ったことから宿泊先のホテル客室に連れて行かれ、債務完済まで監禁されることになったが、隙をみて友人に警察へ通報するよう連絡を入れることに成功。救出まで約4時間半時間わたって監禁状態にあったという。 同局では容疑者の男2人を高利貸し及び監禁(他人の行動の自由剥奪)の罪で検察院送致するとした。 マカオにおいては、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復する中、同様の事件がしばしば発生している。