「コイツからかってんなって(笑)」米国人夫と結婚15年の長山洋子(56)今でも毎日「なんでそんなに綺麗なの」
■娘には「あなたのそういうところが好き」と毎日伝える ── 基本的には子どもを信用するけれど、「親フィルター」はかけすぎない、と。 長山さん:そう思っていますが、子どもには、それを悟られないようにしたいなと。「ママは私のことを信用していないの?」と思われたら悲しいじゃないですか。だから、「あなたを全面的に信用しているからね」と振る舞うことも大事だと思っているんです。 ── たしかに、全幅の信頼を置かれると相手を裏切れないですよね。お子さんには、どんなふうにその気持ちを表現されるのですか?
長山さん:「信頼してるからね」と直接的な言葉で表現するよりも、娘が自分の気持ちや出来事をありのままに話してくれたときに、「それがあなたのいいところだよね」とか「そういうところがママは大好きなんだよね」と、その都度伝えます。いいことも悪いことも、隠しごとをせずに話してくれたその「正直さ」を褒めるんです。すると、娘もすごく嬉しそうな表情になり、そのあとで、いくつか自分の新情報を話してくれるんですよ(笑)。
── 引き出し方が上手でいらっしゃる(笑)。 長山さん:子どもって、エンジンがかかるまでが結構、大変だったりするけれど、いったんノッてくるとずーっとおしゃべりするじゃないですか。そういうときに、普段聞けないような話をしたり。夫もそういうコミュニケーションをしているので、わが家では子どもとの間に隠しごとがないんです。 ── たとえば、ネガティブなことであっても否定せずに耳を傾ける感じなのですか? 長山さん:あまり娘の口からネガティブなことは聞いたことがないのですが、たまに「あの子とはちょっと気が合わないかも…」という話になったときには、理由をよく聞きながら、「そっか。それなら私も合わないな」とか、友達みたいに話してますね。
だいたい晩ご飯を食べ終わった後はバルコニーに出て、家族で1時間くらいおしゃべりをするのが、わが家の恒例。最初に夫が出て、娘が続いて、最後に片づけを終えて私が参加。外だと解放感があって、余計におしゃべりがはずみます。そこで話す内容がいちばん濃いですね。私にとって、ものすごく幸せな時間です。