15歳、初のオーディションで…知英(ジヨン)が語るKARAでのデビューと当時の葛藤
申し訳なさを感じて自分を責めていた頃も
練習生として長く研鑽を積んでもデビューが叶うのはほんの一握りで、成功できる確率は1%とも言われるK-POPの世界。15歳でKARAの一員となった知英さんは、まさに「選ばれし人」だった。しかし彼女は当時、自分が置かれた状況に申し訳なさを感じていたという。 「何もわからない、ほんの子どもだったときに飛び込んだ芸能界です。当時は、色々なことに対してまだ深く考えられない子どもだったので仕方がないですが、今、当時の映像を見ると『全然ダメだなぁ~』と恥ずかしくなることも多いですね(笑)。 正直、最初は自分の力不足を強く感じてしまい、KARAでの活動をあまり楽しいとは思えていませんでした。あの頃はよく、『これでいいのかな?』と自分を責めていました。ですが、歌やダンスが上手くできない私に、先輩であるKARAのお姉さんたちはすごく優しく接してくれました。それが逆に申し訳なくて、心の中で『私だけこんな状態で情けない』『もっと厳しくして。怒ってよ!』と思ったこともあります。 活動が楽しくなってきたのは、ボイストレーニングなどに通い始めて、徐々に実力がついてきたことを感じた頃からです。また、ステージ上での自分の見せ方がわかってくるにつれて、プロとしての立ち居振る舞いなどもできるようになっていきました。 『デビュー当時、もう少し自分がしっかりしていたらどうだっただろう?』と考えることもありますが、今更そんなことを言っても仕方がないですよね(笑)。あのときはあのときで、自分なりに精いっぱい頑張っていたと思います。どちらにしても、私は本当に運が良かった。この世界に私を導いてくれた親戚のお姉さんには、心から感謝しています」 ◇後編【「あんな機会はもう二度とないかも」知英(ジヨン)が語る、KARA“奇跡のステージ”の背景】では、2024年8月に日本で9年ぶりに行われたKARAのコンサートの準備の様子や、コンサートでも披露された故ク・ハラさんの声を収録した楽曲制作の背景などをお聞きした。 知英(ジヨン/Jiyoung) 1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年、韓国にてKARAのメンバーとしてアーティスト活動をスタートさせる。2014年夏より、日本で俳優としての活動を開始。ドラマ 『地獄先生ぬ~べ~』『ヒガンバナ~警視庁捜査七課』『連続ドラマW そして、生きる』、映画『暗殺教室 卒業編』『片想いスパイラル』、ミュージカル『スウィート・チャリティ』などの作品に出演。ソロアーティスト・JY としても活動。 トップス39600円(ミラ ショーン バイ チカ キサダ/コロネット TEL03-5216-6515) オールインワン108900円(ダウェイ/メゾン・ディセット TEL03-3470-2100) ピアス231000円、イヤカフ23100円(ともにエネイ/エネイ松屋銀座 TEL03-3566-2139) クレストリング57600円(トムウッド/トムウッド 青山店 TEL03-6447-5528) シルバーリング33000円(サピア バハール/フィルグ ショールーム TEL03-5357-8771) シューズ70400円(参考価格)(ガニー customerservice@ganni.com) 撮影/矢口亨 ヘアメイク/yumi(ThreePEACE) スタイリスト/CHAERAN KANG 取材・文/上田恵子
上田 恵子(ライター)