初の牝馬限定戦に挑むホープフルS覇者 GI馬として5年ぶりのローズS制覇なるか
昨年のホープフルS覇者のレガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が、ローズステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞2勝目を狙う。 【写真】レガレイラこれまでの軌跡 レガレイラは父スワーヴリチャード、母ロカ、母の父ハービンジャーの血統。母は故障や喉の疾患で素質開花とはいかなかったが、14年の阪神JFでは1番人気に支持された大器だった。また、半兄ドゥラドーレスは一昨年の菊花賞の4着馬。曾祖母は名繁殖牝馬のウインドインハーヘアなので、ディープインパクトやレイデオロ、同じく3歳ではステレンボッシュやアーバンシックと同じ一族となる。 ここまで5戦2勝。昨年のホープフルSを豪快に差し切り、牝馬で史上初めて2歳混合GIを制した。ただ、牡馬クラシックに挑戦した春は悔しいレースが続いた。休み明けだった前々走の皐月賞は後方から追い上げたが、ジャスティンミラノから0秒5差の6着。そして前走の日本ダービーはメンバー中最速となる上がり3F33秒2をマークしたものの、前々の決着とあって0秒7差の5着まで押し上げるのが精いっぱいだった。とはいえ、決め手は間違いなく世代屈指。自身初となる牝馬同士の戦い、しかもGIIの今回は当然ながら結果が求められる一戦となる。 これまで幾多の名牝が制してきたローズSだが、GI馬の戴冠は19年のダノンファンタジーが最後。その後はそもそもGI馬の参戦すらない状況が続いている。レガレイラにはここで是非とも勝利を収め、秋競馬の主役の座を目指してほしい。