食費の内訳把握、フードロス簿…今改めて考える食費節約になる買い物方法
③買い物方法を見直してみる
①で食費がかかりすぎているものが見えてきたり、②で無駄にしてしまっているものが見えてきたりしたら、買い物方法を見直してみましょう。 底値帳(商品ごとの底値を記録したもの)をつけたり、チラシを毎日見比べてあちこちのお店を渡り歩いて買い物をする方法はあまりおすすめできません。 「数円安いから今買わなくては!」と買い物をしていると、今必要ないものまで買ってしまうからです。「いずれ使うからいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、それがかさむと自分が持っている在庫が把握できなくなり、棚の奥から賞味期限が切れたものが出てくるようになってしまうのです。 また買い物は行けば行くほど、余計なものを買ってしまいがちです。そのため買い物に行く回数を減らすだけで食費の節約になる人もいます。 買い物に行く場合は、行く前に買うものをしっかりと決めて行くか、上限金額を決めていくかのどちらかにしましょう。
④買い物をする場所を見直してみる
ネットスーパーの利用 どうしても買いすぎてしまうかた、食費がかさんでしまうかたはネットスーパーが利用できるエリアにお住まいであれば利用を検討してみるのも良いかもしれません。 ネットスーパーは家の在庫を見ながら買い物ができるのでダブり買いの心配がありません。また「半額シールが貼ってある!」とテンションがあがって買ってしまう危険も避けられます。 何よりもネットスーパーでの買い物は常に合計金額が表示されています。買いすぎたなと思ったときに瞬時に買い物カゴから削除することができます。これが実店舗の場合は「戻しに行くのが面倒だから」とそのままカゴに入れて会計に向かってしまうでしょう。 # ドラッグストアの利用 最近は食料品を扱っているドラッグストアも増えています。中にはスーパーよりも安く設定している商品もあります。薬は頻繁に買うものではないので、客寄せのために目玉の食料品を置いているドラッグストアが多くあります。 # コンビニの利用 大手スーパーなどで取り扱っているPB商品(プライベートブランド商品)がNB商品(ナショナルブランド商品)よりも低価格で買えることが多いのは多くの方もご存知でしょう。最近のコンビニにはPB商品を置いているところも多く、調味料や乾麺などを揃えていることもあります。「コンビニ=高い」というイメージだけだと見逃してしまうので、コンビニには何が置いてあるか一度チェックしてみるのも良いでしょう。 食費節約というと「もやしを食べ続ける」という方もいますが、栄養バランスが悪くなり健康を害してしまっては本末転倒です。健康的でおいしい食事をするために、今一度買い物方法を見直してみてはいかがでしょうか。
矢野きくの(家事・節約アドバイザー)