SNSには「ドライバー業務」「日当5万円から」と…「ホワイト案件」と書かれた闇バイトの恐ろしい手口「断ろうとすれば『殺すぞ』と脅された」
首都圏を中心に相次いで発生している強盗事件でついに死者が出た。かつて世の中を震えあがらせた“ルフィ事件”に似た闇バイト強盗に、なぜ容疑者らは身を投じたのか。誰もが強盗に狙われる世相、その対策法にも迫る。(全2回の2回目/ 最初から 読む) 【画像】50代女性を粘着テープでぐるぐる巻きにし、暴力を振るった藤井容疑者 ◆◆◆ 50代女性の監禁の疑いで現行犯逮捕された藤井柊(しゅう)のインスタグラムを見ると、県内で一人暮らしを始めて半年が過ぎた2020年夏、小さな白ヘビの写真を投稿。こんな孤独な言葉を綴っている。 〈女の子全然来ないんで蛇飼いました。大蛇丸っていいます。まぁこの顔じゃ無理かなぁ。〉 人生が暗転するのは強盗事件に加担する1年前、昨年10月のことだった。藤井の知人が打ち明ける。 「飲酒運転をして電柱か何かに突っ込み、免許取り消しになったんです」 遡って2018年、藤井は自宅車庫に納車したMAZDA-CXの写真をインスタグラムにアップ。新車で購入すれば300万円台のシリーズだったが、 「免許を取って初めて買ったのがその車。でも事故を起こして一度免許取り消しになり、免許を取り直してまたやらかした。今は執行猶予中でした」(同前) 仕事は建築関係や介護職など転々としたが、最近は携帯電話販売の営業で東海地方を飛び回りつつ、夜の店でアルバイトもしていたという。それでも金が足りなかったのだろうか、藤井は闇の世界に足を踏み入れる。 「柊と最後に連絡を取ったのは今年10月13日。その時は『仕事が忙しい』と……」(同前) 13日といえば、船橋の事件が発生した後。知人が連絡した時、藤井はすでに一線を越えていたのだ。 藤井の逮捕から約3時間後。同じく市川市のA子さん宅に押し入った自称内装工の高梨謙吾(21)が、神奈川県警に出頭、強盗致傷容疑で逮捕された。高梨はこう供述したという。 「闇バイトに応募し強盗に加担したが、嫌になった」 後藤さんの命が奪われた横浜の事件では、10月19日、自称個人事業主の宝田真(ま)月(づき)(22)が強盗殺人容疑で逮捕されている。 「宝田は、当日の強盗実行役は3人だと供述。指示役に命令されて他の2人を車に乗せ、後藤さん宅まで運んだと」(別の社会部記者)
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