徳之島の闘牛も登場 渋谷・鹿児島おはら祭 郷友会や商工会、奄美をPR
第27回渋谷・鹿児島おはら祭(同実行委員会主催)が19日、東京都渋谷区で開催された。メインイベントの踊りパレードでは、鹿児島に縁のある関東51踊り連と鹿児島9踊り連が、鮮やかな衣装で踊りを披露。奄美関係では関東地区の郷友会や群島で活動する商工会も参加し、奄美をPRした。 渋谷と鹿児島の結び付きは、鎌倉時代に渋谷一帯を所領していた渋谷氏が、現在の薩摩川内市付近を受領し一族で移住したことなどが縁とされる。 祭は「ふるさとへの思いを強くする祭り」として、1998年にスタート。奄美関係の団体としては今年、東京奄美会女性部、東京喜界会・島踊りの会、奄美高校・東京配田ケ丘同窓会、徳之島町商工会女性部が参加した。 初参加の徳之島町商工会女性部は「世界自然遺産の島 徳之島」と書かれた横断幕を掲げ、長寿、子宝、闘牛をPR。牛の着ぐるみ2頭も登場し、終盤では頭を突き合わせて闘牛の熱気を再現して「ワイド!」の掛け声で祭を盛り上げた。 西田裕二会長は「1年前にテレビで渋谷のおはら祭を見て、自分たちも出たいと思った。昨年の暮れから練習を始め、4月ぎりぎりまで練習した。徳之島からは23人、郷友会も合わせると35人になる。徳之島の踊りを日本に向けて発したい」と話した。
24回目の参加となった東京奄美会女性部は、71人が大島紬姿で踊りを披露。パレードを終えて政元保代部長は「今年は人数も多く、練習ではなかなかそろわなかったが、奄美の人たちは本番に強い。笑顔で楽しく踊ることができた」と話した。