甲斐拓也が全てを語る 大谷翔平・ダルビッシュと戦ったWBC 世界一の舞台の裏側
去年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表メンバーに入り世界一を経験した大分市出身のソフトバンク・甲斐拓也を直撃しました。共に戦った大谷翔平や、ダルビッシュについても縦横無尽に語りました。 【写真を見る】甲斐拓也が全てを語る 大谷翔平・ダルビッシュと戦ったWBC 世界一の舞台の裏側 ■「WBCの優勝は夢のような貴重な時間だった」 去年3月に行われたWBCでは日本は東京ドームで開催された1次ラウンド4試合と順々決勝のイタリア戦に勝って5試合を全勝しました。戦いの場をアメリカに移して準決勝であたったメキシコ戦では、それまで不振だった村上宗隆がセンターオーバーのヒットを打って6-5でサヨナラ勝ち。日本中が沸きに沸きました。3大会ぶり3度目の決勝進出を果たした日本は決勝で強豪アメリカに3ー2で競り勝ち、14年ぶりに優勝を奪還し、MVPには大谷翔平が選出されました。 ―― 優勝が決まったあの瞬間は 「今思えばやっぱり夢のような時間だったなと思いますよね。あの瞬間にあの中にいたということ、その経験をさせてもらったことは、自分にとっては貴重な時間だったなと思いますね。日本代表の時間はいつもと違う刺激があるし、勉強にもなりましたが、一流選手の中に自分がいるのは不思議でした」 WBCの期間中、甲斐は大谷翔平とともに時間を過ごしましたが、特に印象に残っているのは食事の時の話の内容だったということで、すごく驚いたということです。 ■大谷翔平「野球が娯楽でストレス発散も野球」の発言に驚く 「ユニフォームを着ても私服でもテレビで見るまんまでした。野球だけをして、野球のために生活して、野球のことを考えて、野球のためにこれを食べる、食べないっていうのをやっている。周りのプレッシャーある中で、それがきつくないのかなと思って、ストレスにならないのか聞いてみたんです。そしたら、翔平は『全くストレスにならない。僕にとっては野球が娯楽でストレス発散も野球なんです』と言うんですよ。本当にびっくりしました。 野球が娯楽とは言えないですね。野球で腹が立つこともありますし、ストレスが溜まることもあるし、逃げたくなることもあるし、辞めたいってこともあります。しかし、翔平にとっては全く逆で、本当にすべてが野球につながっている。だからあれほどの選手になると納得するし、世界のトップ選手になるよなと思いました。陰で遊んでいるとかお菓子とか色々食べているとかいうのは見ていません。本当にそのまんまです」