パリ五輪は誰になる? 日本代表、歴代最強の五輪オーバーエイジ(4)DFなのにボレーシュート!? 攻守で魅せた最強SB
U-23日本代表は、「AFC U-23アジアカップカタール2024」を勝ち上がり、同大会で優勝するとともにパリオリンピック2024(パリ五輪)出場権を掴み取った。五輪本大会にはどのようなメンバーで臨むのだろうか。今回は日本の五輪サッカー史を彩る「最強」のオーバーエイジ(以下、OA)招集選手たちを紹介する。(スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照)
DF:酒井宏樹 生年月日:1990年4月12日 OA招集:東京五輪(2021年)ベスト4 東京五輪に出場したDF酒井宏樹もまた、歴代最強のOAだと言えるのではないだろうか。 対人守備に絶対的な自信を持つ酒井は、2度のオリンピックを経験している。当時22歳でロンドン五輪(2012年)代表チームに選出された同選手は、ちょうど柏レイソルからハノーファー(ドイツ)に加入が決定したタイミングであり、勢いそのままに五輪代表でも右SBとして活躍。グループリーグ第1戦のスペイン代表戦を1-0で勝利した日本代表はメダルまであと1歩のベスト4まで進出している。 その後、A代表の右サイドに欠かせない存在となった酒井は、2021年の東京五輪にOAとして出場した。チームの目標は言わずもがなメキシコ五輪(1964年)以来のメダル獲得だ。同選手は右サイドバックのレギュラーとして起用され、グループリーグ第3戦のフランス代表戦では34分に貴重な追加点をマーク。積極的な攻撃参加からワンタッチボレーでゴールネットを揺らした。ただ、第2戦(メキシコ代表戦)、第3戦とイエローカードを貰ってしまったことで、準々決勝のニュージーランド代表戦は出場停止に。しかし、酒井不在のチームは何とかPK戦を乗り越えて準決勝進出を果たしている。同選手は0-1で敗れた準決勝・スペイン代表戦で復帰し、FWダニ・オルモなどスペイン自慢のアタッカーを封じてみせた。 大会開幕前には、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3人は「史上最強のオーバーエイジ」だと言われていたが、その前評判に応えるハイパフォーマンスだったと言えるだろう。
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