“お買い得”日本企業 円安以外の理由も…人材や技術を評価し再成長へ 果たして買収は悪なのか!?【news23】
TOSEI 池谷正義 静岡事業所長 「当然それまでは『洗濯機』と『乾燥機』は別のものだったのですが、一度入れたら、スーパーで買い物して取り出せばいいというのは、本当に画期的なことだった」 そこに目を付けたのが、スウェーデンの企業「エレクトロラックス・プロフェッショナル」です。2024年、約230億円で買収しました。 先週、東京・五反田の事務所に姿をあらわしたのは、スウェーデン企業の幹部たち。この日は、初めて共同で開く展示会の打ち合わせです。 打ち合わせは当然、英語で進みます。しかし、ベテラン営業担当者の井上さんは、英語はほとんど話せません。 TOSEI営業本部 井上文夫 副本部長 「ある日突然、外資系…」 求められる変化は製造の現場でも。長年顧客のニーズごとに合わせて製造してきましたが、利益を重視する買収側からは、性能などの均一化を求められています。 TOSEI 池谷正義 静岡事業所長 「カスタマイズして特殊仕様にも対応できるというところが強み。コストや品質に置き換えられない部分が絶対にあると思っているので、そこは守り続けないといけない」 さらに、営業の現場でも。この日、担当者が向かったのは東京・表参道のカフェ。 実は、このカフェで使用しているホットサンド用の機械は、スウェーデンの親会社がつくった看板商品の一つ。これを突如、日本市場に売り込むよう求められているのです。 TOSEI営業本部 井上文夫 副本部長 「初めは売れるかな?と思っていた。うちにない機械がいっぱいあるので、どれを日本に持ってきたら受けるのかなとか。海外では高くて売れていても日本とは事情が違いますからね」 この大・買収時代に、日本企業はどう立ちまわるのでしょうか。 ■“敵対的買収”は過去の話?真山さん「日本が宝の山とバレた」 藤森祥平キャスター: 2023年と比較すると外国企業が日本企業を買収する額が17倍ということですが、なぜ日本企業を買収するのでしょうか。