“お買い得”日本企業 円安以外の理由も…人材や技術を評価し再成長へ 果たして買収は悪なのか!?【news23】
今、外国企業による日本企業への買収が相次いでいます。2024年1月から9月までの金額で比較すると、2023年より17倍近く増加。11兆円に達し、過去最高となっています。 この要因の一つとなっているのが歴史的な円安です。7月には、1ドル=162円台目前まで迫り、セブン&アイもカナダのコンビニ大手から買収提案を受けました。 かつて日本は外国企業を「買う側」でした。1990年には、ニューヨークの「ロックフェラー・センター」を三菱地所が約1200億円で買収したことも。 ニューヨークの街の人(1989年) 「よそ者に買われてしまう」 「金があれば何でも買える、それがアメリカ」 時を経て今、「買われる側」に変化しつつある日本。では、買われると何が変わるのでしょうか。 ■大阪の老舗ホテル 「100億円超の大改装」外資で可能に 関西万博が迫る大阪では今、外資系ホテルが空前の建設ラッシュとなっています。老舗のホテルも沸き立っていました。 創業90年の「リーガロイヤルホテル大阪」は、かつて時の大統領も宿泊した「西の迎賓館」として知られ、今、開業以来の大改装中です。その資金を支えているのは外資です。 このホテルは、コロナ禍で多額の借金を抱えていましたが、2023年、アメリカの会社に「土地」と「建物」を買収されたのです。潤沢な資金で、1000室あるすべての部屋の内装を新しくしました。 リーガロイヤルホテル大阪 中山智子 総支配人 「135億かけるとこんなに変わっていくのかなと。100億を超えて改装をするというのは、(日本のホテルでは)基本的になかなかあり得ない」 ■洗濯乾燥機の開発会社が“ホットサンド機械” 現場で戸惑いも ただ、買収されると企業として変化も求められます。 利用者 「早い。洗濯物を入れてボタンひとつで終わるのが一番感動」 創業74年を誇る「TOSEI」も、老舗の日本メーカー。世界で初めて業務用・洗濯乾燥機を開発した会社です。