伊東純也のアシストから中村敬斗が今季初ゴール! 後半ATの劇的弾でスタッド・ランスが2連勝
リーグ・アン第4節が15日に行われ、スタッド・ランスは敵地でナントと対戦した。 今夏にウィル・スティル前監督(現:RCランス)と袂を分ち、新たにルカ・エルスネル監督の下でスタートを切ったスタッド・ランス。8月17日に行われた開幕戦ではリールに0-2で敗れ、25日の第2節マルセイユ戦は2-2のドローと、開幕2試合未勝利が続いていた。しかし、1日に行われた第3節レンヌ戦では日本代表復帰を果たした伊東純也にゴールが生まれ、2-1と逆転勝利を飾ってインターナショナルマッチウィークに突入していた。 連勝を狙う今節は、ナントの本拠地に乗り込む。ナントは18日の開幕戦こそトゥールーズと0-0で引き分けたものの、25日の第2節オセール戦(○2-0)、31日の第3節モンペリエ戦(○3-1)を勝利し、現在は2連勝中。ここまで無敗と好スタートを切った。 そんなナントとの一戦に向けて、代表帰りの伊東は開幕から4試合連続のスターティングメンバー入り。一方で、同じく代表帰りの中村敬斗は今季初めてベンチからのスタートとなった。 試合は両チーム最終ラインからしっかりと組み立てて相手のズレを作ろうと試みる。チャンスの数が少ないまま時計の針は進んでいったが、26分にはナントが最初の枠内シュート。スルーパス1本で背後のスペースへ飛び出したマティス・アブリヌが、角度のないところから右足で狙ったが、ここはGKイェファン・ディウフに阻まれる。 流れを引き寄せたナントは直後の28分に先手を取る。敵陣中央で縦パスを受けたジョアン・ルプナンが見事なターンで前を向き、左サイドへ繋ぐと、ボックス幅から中央へカットインしたモーゼス・サイモンがマイナスへ折り返す。最後は遅れてゴール前に顔を出したドウグラス・アウグストが左足で仕上げ、ナントが試合を動かした。 1点ビハインドとなったスタッド・ランスも即座に反撃へ。34分、ヤヤ・フォファナからのスルーパスでノア・サンギが左サイドを破り、マイナス方向へクロスを上げると、最後はフリーでマーシャル・ムネツィがヘディングシュートを叩き込む。アウェイの地で試合を振り出しに戻した。 その後はナントがチャンスの数を増やしながら、2点目は生まれることなく後半へ折り返す。後半は両チームともにより球際での激しさが増し、個人個人でのバチバチとしたやり合いが増加。このような試合展開のなか、伊東は複数回にわたる右サイドからの仕掛けでなんとか局面を打開しようと試みるが、ナントのチャレンジ&カバーを徹底した守備の前に“らしい”見せ場を作れない。 後半に入ってもより多くのチャンスを作ったのはナントだったが、スタッド・ランスも守備陣形を整えることで決定機を作らせない。徐々に敵陣へ押し込む時間帯を増やすなか、73分には中村を投入。その中村はドリブルでの仕掛けだけでなく、右足でのインスイングのクロスボールなどでチャンスをうかがうが、ナントも決して慌てることなく対応していく。 1-1での試合終了が濃厚と思われた後半アディショナルタイム、スタッド・ランスの“日本人コンビ”が魅せる。ボックス右の位置で大外からのパスを引き出した伊東がうまくターンし、ムネツィとのワンツーから中央へ侵入。ダイレクトで横へ繋ぐと、待っていた中村がファーストタッチから右足シュート。対峙した相手の股下を射抜くグラウンダーのシュートを沈め、スタッド・ランスが土壇場で逆転に成功した。 試合はこのままタイムアップ。伊東と中村が後半アディショナルタイムの大仕事で、スタッド・ランスを今季初の連勝へ導いた。中村にとっては嬉しい今季初ゴールとなっている。対するナントの連勝は「2」で止まり、今季初黒星を喫することとなった。 次節、スタッド・ランスは21日にホームでパリ・サンジェルマンと、ナントは22日に敵地でアンジェと、それぞれ対戦する。 【スコア】 ナント 1-2 スタッド・ランス 【得点者】 1-0 28分 ドウグラス・アウグスト(ナント) 1-1 34分 マーシャル・ムネツィ(スタッド・ランス) 1-2 90+1分 中村敬斗(スタッド・ランス)
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