なぜメッツ藤浪晋太郎の開幕メジャー残留が難しくなったのか…また出てきた制球難とマイナー落ち拒否権がない契約
藤浪は、昨季阪神からポスティングシステムを使ってアスレチックスと1年325万ドル(約4億8000万円)で契約。アスレチックスで先発としてスタートしたが、4度の先発で0勝4敗、防御率14.40と結果を残せず、ブルペンに配置転換され、そこで持ち味を発揮。160キロを超えるストレートとスプリットを武器に高い三振奪取率を誇り、7月にはプレーオフ進出を目指していたオリオールズへトレードされ、セットアッパーとして存在感を示した。昨季は最終的には64試合に登板して79イニングを投げ、7勝8敗2セーブ、5ホールド、防御率7.18、83奪三振の成績だった。 2年目のメジャーでの飛躍が期待されていたが、また阪神時代から悩まされていた制球難に苦しむことになった。MLB公式サイトは「金曜日の登板で98マイル(約158キロ)を出した。メジャーで103マイル(約166キロ)に達した藤浪の持つ純粋な球の力に疑問はないが、制球力は日本時代にさかのぼっても常に問題となってきた。昨季の藤浪は9イニングあたりで5.1人を歩かせ、少なくとも70イニングを投げたメジャーリーグの投手199人で195位にランクされた」と問題提起している。 同サイトによると藤浪は、開幕でメジャーに残ることが難しくなった現状に対して「フロントやコーチが自分をどう評価するかはコントロールできない。自分にできることに集中して何が起こるか見守るだけです」とコメントしたという。3Aスタートとなることへの腹をくくったようだ。同サイトは、開幕の40人枠から藤浪が漏れた場合に「シーズン後半にロースター入りすることができる」との見通しを伝えている。
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