「20世紀レトロ」をテーマに古本がずらり 江戸時代の本や古地図も 名鯱会古書即売会
テレビ愛知
「20世紀レトロ」をテーマに、古本店12店舗の古書がズラリと並ぶ「名鯱会古書即売会」が11月29日から12月1日まで、名古屋古書会館で開かれました。館内には1万7000冊以上の古書が並べられており、懐かしいお宝から貴重なお宝まで多数販売。棚の中には「20世紀レトロ」の特集が組まれたコーナーがあり、石原裕次郎さんが表紙を飾った雑誌「平凡」もありました。
ほかにも江戸時代の本や古地図など、20世紀以前の貴重なお宝も。古書転蓬の代表、西尾幸子さんに話を聞きます。 ――たくさんの人の手を渡ってきたであろう、歴史の重みを感じる一冊ですね。 「江戸時代の曲亭馬琴(きょくていばきん)が書いた『近世説美少年録』という小説です」 ――曲亭馬琴といえば、代表作に「南総里見八犬伝」などがありますね。ちなみに、いくらで手に入れることができますか。 「後ろに値段を記載しておりますが、2000円で購入できます」 ――思っていたよりもお手頃ですね。 「とても長い小説になりますが、その中の3巻と5巻、1冊ずつになります」
ほかにも2冊で2万2000円の分厚い本を見つけました。古本の南部堂の代表、南部涼太さんに話を聞きます。 ――紙が薄いので、意外と軽く感じます。地図が見どころとのこと。 「地図の下の方に、幻の大陸といわれていた『メガラニカ』という大陸が、書かれています。今はありませんが、ギリシャの時代にはあるとされていました。世界一周をしたマゼランが『メガラニカ』と思われる場所の周辺を通ったときに、大陸ではなく島を見つけました。その島を『メガラニカの本物があった』と言ったことから、大陸として書かれました」
この書籍は江戸時代の百科事典のようなもので、武具などの名前が書かれている面白いページもありました。 (11月29日放送「5時スタ」より)
愛知のニュース