“会社の約束”果たされた?【ジュリー氏謝罪から1年<2>】
森キャスター 「下川さんは、この状況をどう見ていますか」 日本テレビ報道局 下川美奈 社会部長 「会社側は、ジュリー氏がどの会社で株主にとどまっているかについては「公表していない」として明らかにせず、また今後、グループ会社の株主を継続するかについても「専門家の助言を受けながら検討を進めています」としか説明していません。会長職については「退任する方向」と明言しているのに対して、歯切れの悪さは感じます」
森キャスター 「橋田さんはこの会社の体制についてはどう考えますか」 元ジャニーズJr. 橋田康さん 「僕の個人的な意見になるんですけど、根本として発信するということがすごく足りていないんじゃないかなと思います。会長の部分であったり、権利の部分であったりいろいろな弊害があることは分かるんですけども、今こういうことに当たっていてこういうものが進行できていません。こういう状況ですということを逐一発信し続けてくれていれば、いろいろな立場の人たちの安心につながるのではないかなと思います」 「昨年の記者会見をしてくださった時は、変化だったり発信に意欲的だった印象があるので、それが今はホームページに文言を載せるのみで終わってしまうので、どうなっているのだろう?雲がかっている状態がまた戻ってきている印象なので、発信をしっかりと、今こういう状況で、それがパーフェクトな状態でなくても発信を続けてくれることが、いろいろな人たちの安心につながるんじゃないかなと思います」 斎藤佑樹キャスター 「事務所側として、再発防止策について今後も定期的に説明していくと会見では話していましたが、橋田さんが考える再発防止策についてはどう考えていますか」 橋田さん 「再発防止策というよりも、発信を続けてくれることが今どういう状態で、事務所が悩んでいるのか、どういう壁に当たっているのかがわかることで再発防止につながると思ってしまうというか、誹謗中傷にフォーカスが当たっていますけど、言論の自由とか、おのおのの正義みたいなこと、被害者の方を守るための行動が、1つ2つとれていれば、そこにフォーカスが当たって、不満が募ることもなかったんじゃないかなと、個人的には思ってしまうので、それが再発防止にどうつながるのか分かりませんけども、そういうことの積み重ねが同じ事を繰り返さないということにつながっていくんじゃないかと思う」 森キャスター 「ジャニーズ事務所は会社のガバナンス、管理体制が脆弱とも指摘されていましたが変化は感じていますか?」 日本テレビ報道局 下川美奈 社会部長 「確かに、いまの『SMILE-UP.』は社内規定ができたり、取締役会も定期的に開催されたり、組織として体をなすようになって、ジュリー氏の一存で何か物事が決まるような状況ではなくなったと思いますが、一方で、これだけ大問題になったのだから、定期的に会見を開くとか、積極的に説明責任を果たすべきと思うのですけども、問い合わせてもメールでの回答のみ、何か発表する際にもホームページのみということで、内容についても報道されたものの後手後手の印象はぬぐえないです」 「今回はようやく私たちの取材に丁寧に対面で応えてくれ、山田CCOのインタビューには応じてくれましたが、会見や東山社長へのインタビューについては現時点では、やはり無理とのことでした」
森キャスター 「インタビューに東山社長が応じられない理由について、東山社長は日本テレビの取材に次のように回答しています」 東山紀之社長 「現在、被害者の方々と直接お会いしての対話や謝罪をはじめとした補償業務に時間を割くことを最優先に取り組んでおります。どうかご理解いただけますと幸いです」