[MOM982]阪南大MF三好麟大(4年)_後半途中出場で12年ぶり決勝へ導く一撃
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.12 総理大臣杯準決勝 阪南大1-0東京国際大 いわぎんA] 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 後半開始と同時に投入されたMF三好麟大(4年=流通経済大柏高)は、「勝負決めるターゲットになろう」と意識してピッチに入ったという。すると後半26分、左サイドのスローインを受けた三好がドリブルでエリア内に運ぶと、フェイントで相手を外してゴール中央から右足で豪快にゴールネットを揺らした。 「ボールが入ったときにはゴールを意識していた。敵がうまく飛び込んできてくれた。『あ、股が空いてるわ』って思って、そこからのカットインも考えてたけど、1回縦に揺さぶった。それからカットインしたらコース空いたので、シュートを打ったら入りました」。阪南大が後半に放ったシュートはこの1本のみだったが、決定力の高さをみせて12年ぶりとなる決勝へと進出した。 勢いづく勝ち上がりになっている。関西選手権をギリギリの第6代表で通過した阪南大だが、本大会は初戦の日本経済大(九州4)戦をエースFW金本毅騎(2年=C大阪U-18)のハットトリックにより逆転勝利で飾ると、続く2回戦では関西選手権で敗れていた京都産業大(関西2)に4-3で打ち勝った。そして準々決勝の明治大(関東1)戦に2-0と快勝を収めて、準決勝の東京国際大(関東7)戦に繋げていた。 三好も「チーム的には勢いついてる」と手ごたえを語る。ただ「明治に勝ったから強いとかはない」と強調すると、「一戦一戦しっかりやれてこれたことが今の結果に繋がってる。目の前の相手を倒すだけっていうことを今日も心がけていた。決勝も気負いすぎず、キャプテンも楽しもうと言っている。みんなで楽しんでサッカーすれば結果ついてくると思っています」と口元を引き締めた。 そして結果を個人の評価に繋げる。Jクラブ内定者5人の明大、同3人の東国大を連破した阪南大だが、現時点で内定者はゼロ。三好も卒業後のプロ入りを希望している一人で、今大会には強い思いを持って臨んでいる。またJリーグ内定者らとの対峙で、「自分でもやれる」と好感触を持ったという。「(相手には)名前が売れていた選手がたくさんいるけど、そんなの関係なく、自分たちもやれるぞとしっかり示せると思います。世間から見たら下剋上になるのかもしれないけど、しっかりと(優勝することで)達成できたらいいなと思います」。夏の日本一を掴むことで、自分たちの未来も切りひらく。