「フィンランドで個人事業主」現在進行形のリアル 週末北欧部 chikaさんの寿司シェフから一転、始まった新しい暮らし
「あなたはひとりではないし、頼れる場所は沢山ある」。そんなメッセージが改めて心に残った。 またイベントに参加して思わぬ「ギフト」となったのが、イベント参加者によるオンラインコミュニティだった。 イベント当日に利用されたチャットグループは、イベント終了後も「いつでも自分の仕事の悩みを打ち明けたり、新しいイベントや支援情報のシェア先として活用していきましょう」と主催者によって管理運営されている。 1日限りではなく、継続的な支援がこうしたコミュニティ維持からも感じられた。
■暮らしの慣れの先で現れた「新しい孤独」 孤独には、2種類ある。積極的な孤独「ソリチュード」と、消極的な孤独「ロンリネス」だ。 フィンランドに出会ってから学んだことのひとつが「孤独を楽しむ」ことだった。 「今日はソリチュードを楽しみたいんだ」。そう言って、ひとりの時間を大切にする友達。 せっかくサンタクロース村まで来たのに、「僕は車で寝てるから、チカは楽しんできて」という友達もいた。 【写真と漫画】フィンランドのシェアオフィスでの様子や、chikaさんが体験した「孤独」をテーマに描いた漫画など
時には誰かといても自分らしく。そんなフィンランドの人たちに学びながら、私も水辺のコテージをひとりで借りるなどし、孤独を楽しんだ。「こんな幸せもあるんだ」、と温かい孤独は、私の新しい幸せだった。 フィンランド移住後も、そんなソリチュードを重ねていくはずだった。 何か特別なことが起こったわけじゃない。だけど少しずつ、ゆっくりと……。 それは足音も立てず静かにやってきた「ロンリネス」の影。フィンランド移住2年目、「この気持ちは何なんだろう」。
暮らしの慣れの先で、「新しい孤独」が私を待ち受けていたのだった。 ■グレーな憂鬱
週末北欧部 chika :アーティスト