人気シャフト「NSプロモーダス3」シリーズ 「105」とか「115」とか色々あるけど…コレって重さじゃないの?
アマチュアに人気の「モーダス3ツアー105」
その次に登場したのが「モーダス3ツアー105」です。モーダスシリーズ最軽量シャフトであり、ドライバーのカルカタブームの流れに乗って発売されたシャフトです。Sシャフトで重量は106.5グラム、振動数は327CPM(7番アイアン)、調子は元というまさにカルカタの流れをアイアンシャフトにも取り入れた設計がウケました。 アマチュアゴルファーのドライバーシャフト重量の主流が60グラム台から50グラム台に移行していき、それに合うアイアンシャフトが求められていく中で発売されたため、多くのゴルファーがこのシャフトを使用しました。ただ、ツアー120より硬い設計のため、120のSから重量だけ落とそうとして105のSに移行して失敗したアマチュアゴルファーが多かったのも事実です。 最後に登場したのが「モーダス3ツアー115」です。モーダスシリーズ10年間の集大成の位置づけで登場したこのシャフトは現在、多くのツアープロが使用しております。Sシャフトで重量が118.5グラム、振動数が329CPM(7番アイアン)、調子は元という60グラム台のドライバーシャフトとの相性抜群のシャフトです。ツアー125を使用していた男子プロがドライバーの軽量化の流れに合わせて、こちらに移行したパターンもかなり見受けられます。 こう考えるとツアー105と115はドライバーの軽量化というトレンドに上手く対応した結果、市場における圧倒的なシェアを獲得したといっても過言ではないのです。 いかがでしたか?モデル名の数字だけでは「モーダス3」シリーズの選定は出来ません。また重さと硬さが必ずしも比例するわけではないので、モデルによってフレックス選定を変えないといけないのも難しい点です。今回はSフレックスに標準を合わせてお話ししましたが、これを参考にRやXという選定も視野に入れて自分にピッタリのモーダスを見つけて下さい。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
石井建嗣