人気シャフト「NSプロモーダス3」シリーズ 「105」とか「115」とか色々あるけど…コレって重さじゃないの?
多くのツアー選手からも支持を得るアイアン用スチールシャフトの「NSプロモーダス3」。日本シャフトが総力を結集して作り上げたまさに大ベストセラーシリーズと言えます。 【写真】これが石川遼の最新14本だ!! ドライバーには見慣れないシャフトが…!? しかし種類が多く、どのシャフトを選んだらいいか分からないアマチュアゴルファーは少なくないと思います。今回は「モーダス3」シリーズの違いを人気クラブフィッターの石井建嗣(いしい・たけし)さんに聞きました。 ※ ※ ※
大きい数字の方が重いわけではない
(石井)まず「モーダス3」シリーズを発売順に紹介します。一番最初に登場したのが「モーダス3ツアー120」です。このシャフトを皮切りに「ツアー130」、「ツアー125」、「ツアー105」、そして最後に登場したのが「ツアー115」となります。 基本的に「ツアー」の後に書かれている数字が重さの目安になるのですが、必ずしも大きい数字の方が重いわけではなく、逆転している場合もあるのがこのシリーズの選定の難しさです。 ここからは各シャフトのSシャフトに絞って重さ、硬さ、調子などをお伝えしていきます。 まずシリーズの火付け役ともなった「モーダス3ツアー120」ですが、Sシャフトで重量は114グラムです。硬さの目安になる振動数は7番アイアンで317CPM、調子は中元となっています。120と言いながら実際の重さは114グラムという事で、後述するツアー115より軽いのが注意点になります。またシリーズの中で最も軟らかいシャフトでもあり、ドライバーヘッドスピードが43m/s前後のゴルファーに最適な硬さとなっています。私のフィッティングにおいては、重ささえクリア出来ればアマチュアゴルファーに最も勧めやすい一本となっています。 次に登場したのが「モーダス3ツアー130」です。Sシャフトで重量が124グラム、振動数が363CPM(7番アイアン)、調子が中というかなりハードなシャフトです。こちらも重量が注意点でこの後に紹介するツアー125の方が重いというのがポイントです。ちなみにここまで硬いシャフトは海外で使用するプロはまれに見かけるものの、国内でお目にかかる機会はほとんどありません。正直、日本人のアマチュアが使用するシャフトではないと思います。 3番目に登場したのが「モーダス3ツアー125」です。発売当初、国内男子プロの使用率が高いシャフトとして、多くのメディアに取り上げられました。Sシャフトで重量が128.5グラム、振動数が340CPM(7番アイアン)、調子は元とまさにハードヒッターにとってはうってつけのシャフトと言えます。正直、ツアー130のユーザーがあまり広がらなかったという経験から生まれたシャフトと推測しますが、重量級スチールシャフトの新たな世界基準として国内外問わず、多くの男子プロに好まれたシャフトです。