国際高校生選抜書展 伊藤沙優さん=福島県三春町=(郡山商高1年)が秀作賞 「より上を目指したい」
福島県郡山市の郡山商高書道部1年の伊藤沙優さん(16)=福島県三春町=は第33回国際高校生選抜書展「書の甲子園」で秀作賞に選ばれた。応募総数1万635点のうち秀作賞以上の入賞は1・7%で、県内の生徒は2人のみ。「より上の賞を目指したい」と創作意欲を高めている。 三春中時代はバスケットボール部と特設駅伝部に所属し、3年時の昨年は市町村対抗県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)で町チームの15区を担った。たなばた展など好結果を残し、「得意なのかな」と思ったのが高校で書道部に入った理由。平日は毎日約2時間練習している。 書展では「書聖」と呼ばれた古代中国の書家王義之が書いた「蘭亭序(らんていじょ)」の内容を6行で書き連ねた。一文字の途中で筆を直してしまう癖に注意し、文字のつながり、流れを意識した。 筆先のみが半紙に触れて字が細くなってしまうのが課題だ。「しっかり太い文字を出せるようにしたい」と向上心を見せている。
指導する顧問の上田彩教諭は「手本を見て考え、筆を動かせる豊かな感性がある」と一層の成長に期待している。