「認知症」行方不明者が1.9万人と過去最多、日常生活で取り組める予防法を医師が解説!
認知症行方不明者の状況への受け止めは?
編集部: 高齢化が進む中、認知症の患者数は今後も増加することが予測されています。今回の警察庁が発表した認知症の行方不明者の状況についての受け止めを教えてください。 勝木先生: 今回の統計結果は非常に憂慮すべき状況を示しています。認知症行方不明者の増加は、高齢化社会において避けられない現象ではあるものの、家族や地域社会のサポート体制を強化する必要性を改めて認識させられます。特に、行方不明になった高齢者が迅速に発見されることが重要であり、ドローンやGPS機器などの新しい技術の導入が効果的である可能性があります。今後もこうしたツールを活用し、警察や地域の協力体制を強化していくことが求められるでしょう。 また、認知症を予防するために、日常生活の中で取り組めることがあります。例えば、定期的な運動やバランスのとれた食事、十分な睡眠、社会的な交流を保つなどが挙げられます。特に、頭を使う活動や趣味を持つことは、脳の健康維持に効果的です。加えて、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防・管理、禁煙や節酒なども重要です。認知症のリスクを減らすために、健康的な生活習慣を心がけましょう。
編集部まとめ
警察庁は、「2023年に警察へ届け出があった認知症の行方不明者は1万9039人」と発表しました。今後も認知症患者が増えることが予測されており、認知症の行方不明者をどう抑えていくか、対応が求められています。