能登の漁港復興向け協議会 「新しい港整備を」声も
石川県は25日、能登半島地震で被災した漁港や港湾の長期的な復興に向けた協議会の初会合を輪島市で開いた。珠洲市の泉谷満寿裕市長は冒頭、地震で海底が隆起し、漁業の操業の妨げとなっていることを踏まえ「(地震後の)今の地形で新しい港を整備する方が現実的ではないか」と指摘した。1年以内に復興方針をまとめる方針。 会合には、漁業関係者や県、能登6市町、有識者らが参加。能登半島西岸で海底隆起が生じている外浦地域と、東岸で津波が押し寄せた内浦地域を中心に、復興の進め方を検討する。県漁業協同組合の笹原丈光組合長は「漁業の復興がなければ能登の復興はない」と支援を訴えた。