OPECが4カ月連続下方修正、世界石油需要の伸び見通し-月報
(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)は、今年と来年の石油需要の伸びについて、4カ月連続で見通しを下方修正した。OPECは主要な石油消費国である中国の減速をようやく認識した格好となった。
OPECの月報によれば、今年の世界石油消費は日量180万バレル増、2%弱の拡大が見込まれている。従来予測からは日量10万7000バレル引き下げられた。中国やインドなどアジア諸国およびアフリカの見通しがいずれも予想を下回った。
原油価格の下落に伴い、OPECは7月から需要成長予測を約20%縮小した。それでもOPECの石油見通しは、ウォール街の金融機関や商社、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコよりも強気で、国際エネルギー機関(IEA)が予測する需要拡大ペースのおよそ2倍だ。
原題:OPEC Cuts Global Oil Demand Growth Forecasts for a Fourth Month
(抜粋)
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Grant Smith