史上最も壮絶な役づくりをした俳優は? 映画史に残る名演(3)18kg増量で殺人鬼に…とんでもない役者根性
スクリーンでまばゆい輝きを放つハリウッドスターたち。中には、本番に至るまでの役作りで、過酷な肉体改造を行う者も。今回は、歴代ハリウッドスターの中でも、とりわけ壮絶な役作りを行った俳優を5人セレクト。映画ファンを驚かせたエピソードと共に紹介する。第3回。(文・shuya)
シャーリーズ・セロン
俳優としてのキャリアを着実に積みながらも、ジュエリーブランドのアンバサダーなど、活躍の幅を広げているシャーリーズ・セロン。50歳を目前にした今でも、群を抜いた美貌で世界中の映画ファンを虜にしている。 実は、彼女には激変ぶりで世間を驚かせた作品がいくつもある。2003年に公開された映画『モンスター』はその一つ。セロンは連続殺人犯を演じるために、なんと18kgの増量を敢行。「増えた分は戻せないから、しんどい」と振り返っているように、役作りは過酷を極めたが、その甲斐あってアカデミーでは最優秀主演女優賞を受賞。一流女優としての地位を不動のものにした。 さらに彼女の役作りのエピソードを語る上で避けては通れないのは、映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だろう。強烈なカリスマ性を持つ女戦士・フュリオサを演じるにあたり、長い髪をバッサリと切り、丸坊主に。 美しさを保つことが死活問題に直結する女優という職業を営む上で、丸坊主にすることは、どれだけ勇気のいることだろうか。セロンの執念の役作りは作品のクオリティを高めることに貢献し、同作はシリーズ最高傑作、ひいてはアクション映画史上に残るマスターピースとして語り継がれている。 (文・shuya)
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