65歳で定年した後、90歳まで「毎月50万円」ずつ使って”プチ贅沢”したいです。定年までに貯蓄はいくら必要ですか?
経済・社会状況によっても必要貯蓄額は変わる
個人の生活スタイルとは別に、経済情勢や社会状況などによっても必要貯蓄額は変わるでしょう。ここまでのシミュレーションでは、物価上昇や資産運用の利回りなどは考慮していません。 また医療費や介護費用の増加、公的年金の制度改正など、予期せぬ出費や収入減が発生する可能性も考えられます。そのため前述した「約8100万円」という額はあくまでひとつの目安として考え、もう少し余裕をもって貯金しておくか、支出を減らすことを考えるとよいかもしれません。
毎月50万円使うなら65歳までに必要な貯蓄額は約8100万円から1億円程度
毎月50万円ずつ90歳まで支出がある場合、標準的な額の厚生年金を夫婦2人で受け取ると仮定すると、定年までに必要な貯蓄額は約8100万円となる計算です。ただし退職金が加わる場合、定年までに必要な貯蓄額はもう少し低くなるでしょう。あるいは支出を減らせる場合も同様です。 その一方で、健康状態や年金制度の変化などにより予期せぬ出費や収入減が発生することもあり得るため、老後も50万円の支出が続くことが予想されるのであれば、余裕をもって1億円ほどの貯金ができないか検討してもよいかもしれません。詳細なライフプランニングをしたい場合は、専門家に相談することを考えてもよいでしょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2023年-(18ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部