アメリカン・エキスプレスのスティーブ・スクエリ最高経営責任者（ＣＥＯ）

（ブルームバーグ）： 米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレスは向こう数カ月にマーケティング費用を増やす計画を明らかにした。同社の４－６月（第２四半期）決算では、クレジットカード利用額の伸びが減速し、アナリスト予想を下回った。

スティーブ・スクエリ最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算の発表文書で、今年のマーケティング費用が前年比で約15％増加するとの見方を示した。

同社は通期の利益見通しを１株当たり13.30～13.80ドルに上方修正した。これには不正取引検知ソリューションを提供するアサーティファイの売却益が反映されている。従来見通しは12.65～13.15ドルだった。

スクエリＣＥＯは「この売却益を使わずに、マーケティングへの投資を前年比で15％程度増やすことが可能だ。同時に今年はたぐいまれな好決算を実現できるとの見通しに変わりはない」と述べた。

カード利用額の目安であるビルドビジネスは第２四半期に前年同期比５％増加し、3882億ドル（約61兆1500億円）。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は3916億ドルだった。

連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が毎年実施するストレステストで、アメックスは業界トップの評価を受けた。それでも同社の不良債権引当金は8.3％増加し、13億ドルとなった。

原題：Amex Says It’s Going on Marketing Spree as Billings Growth Slows（抜粋）

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