職場で「タバコを吸う人」は出世する。現役メガバンカーが語る「出世する人」の1つの共通点
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。最短出世中・現役メガバンカーのたこす氏による「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の共通点」についてお伝えする。(取材・構成=ダイヤモンド社・榛村光哲) ● タバコを吸う人が出世する理由 あなたの職場にタバコを吸う人はいるでしょうか。 特にJTCの営業現場では多くの人がいまだにタバコを吸っています。僕の勤めるメガバンクにも多くの喫煙者がいます。食後の昼寝は悪ですが、食後の一服は善であるのがメガバンクでの暗黙のルールです。 JTCにおいて「タバコを吸う」という行為は、出世に近づく方法の一つです。現実として、「その時間を仕事に費やすよりも良い」というケースさえあります。 今回は、なぜタバコを吸う人が出世するのかを解説します。 そのカギとなるのは、「喫煙所で何が起きているのか」を知ることです。これを知るとタバコを吸うことがなぜ重要なのかが少しずつわかってきます。
● 喫煙所で起きている「クローズドな会話」 JTCでは、タバコを吸う人たちだけの独自のコミュニティがあります。 「たばコミュニケーション」とも呼ばれているそれは、実はタバコを吸わない人からすると想像ができないような有益な情報に溢れています。喫煙所では、単純な世間話だけでなく、人事の話や仕事の話も繰り広げられているのです。 これは、喫煙所というちょっとクローズドな空間であることと、同じ趣味(タバコ)という連帯感が生まれていることが要因であると僕は考えています。個室の居酒屋でしっぽり少人数で飲み会をするのと同じ効果です。クローズドであるというところもポイントで、僕が勤めるメガバンクでは、とある部長が部下を喫煙所に連れてって、その場で「お前、〇〇部に興味ある?」みたいな会話からその場で人事が決まったりすることも実際にありました。 ● タバコの時間は「雑談と仕事のちょうど境目」 したたかに出世を狙う人は、よくキーパーソンである先輩社員や上司と一緒にタバコを吸いにいきます。自分が「タバコの誘いを受けたら絶対に断らない人」というブランディングをすることでその先輩や上司のタバコ仲間の位置付けを確保するのです。 そうすることで、先輩からの仕事上でのコツやアドバイスをこっそり教えてもらったり、上司から人事の話を聞き出したりしているのです。 このように、喫煙所は、雑談と仕事のちょうど間くらいの話をする絶好の場になっているのです。 ● 「タバコを吸う人」と「吸わない人」の差 中には、それでも「タバコは吸いたくない」人もいるでしょう。そこで実在するテクが「タバコは吸わずに、先輩に喫煙所までついていく」です。職場のタバコを吸う先輩が席を立ったら「タバコですか?」と言ってついていくのです。昔、実際にそういう中堅社員を見た事もあります。 ちなみに僕はタバコを吸いません。だから僕は「たばコミュニケーション」のメリットを享受できていないのが実情です。 もしあなたが喫煙所に行かないのであれば、少なくとも、このような会話を繰り広げて「自分より有益な情報」を持った同僚が存在することは理解しておいた方がいいでしょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を元に編集・調整・加筆した原稿です) 著者:最短出世中・現役エリートメガバンクブロガー たこす 本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。
たこす