ニデック、「Kyriba」導入でグローバル財務管理を強化
総合モーターメーカーのニデックグループは、グローバルな流動性管理を強化するため、Kyribaの流動性パフォーマンスソリューションを採用した。キリバ・ジャパンが10月22日に発表した。 Kyribaは、企業の財務力を最大限に引き出すクラウドベースの財務管理ソリューション。資金の可視化、リスク管理、予測、最適化を実現し、ビジネスの成長を加速させる。年間3億件以上の銀行取引と15兆ドルの支払処理をサポートし、AIを搭載したツールで財務業務を自動化し、運用効率を大幅に向上させる。 ニデックグループは世界中に約340のグループ企業を持ち、2030年には売上高10兆円を目指している。積極的な買収&合併(M&A)戦略により事業規模を急速に拡大してきたが、その結果、システムの共通化が遅れ、財務業務において重複作業や手作業が多発するという課題があった。さらに、グループ全体の口座残高を管理する本社財務部では、膨大な量の口座残高管理に多くの時間と労力を費やしていた。また、リアルタイムでの情報把握が難しく、経営層へのタイムリーな情報提供も課題となっていた。 同グループは、Kyribaの導入により、グローバル財務業務の高度化や、資金と流動性に関するリアルタイムな可視化を目指している。また、積極的かつ安定した業務運営体制を確立し、リスクの軽減と資金効率の向上を通じて財務基盤を強化する。 導入の結果、各地域統括会社や各社、各ビジネスユニットが、経営に必要な財務データにリアルタイムにアクセスできるようになった。また、膨大な口座残高を効率的に管理できるようになった。さらに、少人数で運営するグローバル本社財務部においても、Kyribaの24時間サポートにより、グループ会社からの問い合わせに迅速に対応できている。加えて、世界中の銀行との接続フォーマットが用意されているため、短期間で導入できた。 同グループは、Kyribaを活用した財務業務の高度化に向けたロードマップとして、各社のERP接続、銀行ホスト接続、支払いの自動化などを検討している。また、今後もグループ会社の増加が見込まれるため、Kyribaによるガバナンス強化にも期待している。