今年は“戦力外”にならずも苦しい立場…実績十分も「来季は崖っぷちな7選手」
日本シリーズも終わり、その翌日には来季の契約を結ばないいわゆる“戦力外”の通告期間も終了した。今年も100人を超える選手が自由契約となり、来季に向けて現役続行の道を探っている選手も多いが、一方で生き残った中にも苦しい立場となっているケースは少なくない。今回はそんな実績はありながらも来季が正念場となっている選手について探ってみたいと思う。 【写真】ソフトバンクで「崖っぷち」の選手といえば、この人 26年ぶりの日本一に輝いたDeNAでまず名前が挙がるのが森唯斗と神里和毅の2人だ。森はソフトバンクで長くセットアッパー、クローザーとして活躍したものの故障もあって昨年オフに自由契約となりDeNAに入団。移籍1年目の今シーズンは先発の一角として期待されたものの、14試合の登板(うち4試合は先発)で1勝3敗1ホールド、防御率7.52という成績に終わった。救いは二軍である程度結果を残しているという点だ。投手陣は先発もリリーフも苦しいだけに、何とか状態を上げて復活を目指したい。 一方の神里はプロ入り1年目から一軍に定着し、2年目の2019年には119安打、15盗塁を記録。しかしそれ以降は故障もあって年々成績を落とし、今年はプロ入り以来最低となる25試合の出場で3安打に終わっている。チームの外野陣は今シーズン梶原昂希が大きく成長し、度会隆輝、蝦名達夫なども控えており、年々競争が激しくなっている印象を受ける。ただスピードのある選手はそれほど多くないだけに、まずはコンディションを万全にして、武器である脚力でアピールしたい。 終盤に失速してDeNAに競り負けて4位に沈んだ広島も苦しい立場のベテランが多いが、その筆頭と言えるのが田中広輔だ。2016年からのセ・リーグ三連覇ではリードオフマンとしてチームを牽引していたが、それ以降は故障もあって低迷。昨年は3シーズンぶりに100試合以上に出場して6本塁打を放つなど存在感を示したが、今年は矢野雅哉の台頭もあって再び出場機会を減らし、15安打、打率.156という寂しい数字に終わった。