今年は“戦力外”にならずも苦しい立場…実績十分も「来季は崖っぷちな7選手」
速いストレートに押され、力のないフライアウトが目立つ。故障の影響もあってか、持ち味だったスピードも落ちた印象は否めない。チームはドラフトで三塁手の佐々木泰(青山学院大)を1位指名しており、来季はさらに内野の競争が激しくなることが予想されるだけに、生き残るためにはまずはバットでしっかり結果を残す必要があるだろう。 最下位からの巻き返しを図る中日では大島洋平の名前が挙がる。2019年、2020年と2年連続で最多安打のタイトルを獲得し、昨年8月には通算2000本安打を達成。しかしプロ15年目の今シーズンは開幕から控えに回ることが多く、プロ入り以来最低となる23安打、打率.198という成績に終わった。 チームの外野は細川成也、岡林勇希が不動のレギュラーとなっており、残るレフトのポジションを多くの選手が争う状況となっている。来年で40歳という年齢を考えても、まさに正念場のシーズンとなりそうだ。 一方のパ・リーグでまず真っ先に名前が挙がるのが田中将大(楽天)だ。2021年に8年ぶりにメジャーから復帰したものの、勝ち星に恵まれず3年連続で負け越し。そしてNPB復帰4年目となった今シーズンは開幕からなかなか調子が上がらず、一軍での登板はわずか1試合に終わった。 日米通算200勝まであと3勝と迫っており、球団としても最大の功労者だけに全面的にバックアップすることが予想されるが、さすがに来年も今年のような状態であれば契約延長は厳しくなってくる。何とか来シーズンは開幕からローテーション入りを果たし、早々に大記録を達成してくれることを期待したい。 パ・リーグでもう1人崖っぷちのシーズンとなる投手が武田翔太(ソフトバンク)だ。高校からのプロ入りながら1年目から一軍で8勝を挙げると、2015年からは2年連続で二桁勝利をマーク。しかしその後はなかなか思うように力を発揮できず、今年は故障もあってプロ入り以来初となる一軍登板なしに終わった。 2021年オフに4年契約を結んでおり、来シーズンがその最終年となるが、今年4月にトミー・ジョン手術を受けており復帰までには1年以上がかかると見られている。何とか来年の夏場以降に実戦復帰を果たして、順調な回復ぶりをアピールすることが求められるだろう。