『おむすび』リサポン役の田村芽実が語る“ギャル”とは…? 不安な世の中だからこそ「今、その瞬間を楽しもう」
NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』で、主演の橋本環奈演じる米田結のクラスメイト、柚木理沙(リサポン)を演じている田村芽実。博多ギャル連合(ハギャレン)のメンバーとして晴れ舞台でキレのあるパラパラダンスを踊り、結をそっと励ます姿に「リサポンのなぐさめる表情よかった」「リサポンの人懐こっいキャラが何気に好き」とSNSでも話題になっている 【写真】ギャルメイクになると、このように! 田村は「スマイレージ(現在のアンジュルム)」でのアイドル活動を経て、近年は高い歌唱力と演技力を武器に、数々の舞台で活躍。2025年にはブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』や『SIX』にも、主要キャストとして出演が決定している。ドラマでも浜崎あゆみのカラオケシーンで歌唱力をサラッと披露したように、本人の強みを活かしたシーンがさり気なく組み込まれている。 今回の物語の中心となる「平成のギャル」について、田村はインタビューで「みりちゃむ(真島瑠梨・ルーリー役)が本物のギャルなので、ギャル語の意味や、ポーズの一つひとつ、彼女にたくさん教えてもらいました」と明かす。「世界情勢や景気の面から、多くの人が将来に不安を抱えるなか、『今、その瞬間を楽しもう』とナチュラルに生きているギャルたちのマインドに、とても学ぶところがあり、私自身助けられました。ギャルは本当に大事なものを心に持っている」と感銘を受けたという。 田村は、実は今回で朝ドラ出演は2度目となり、2023年度『らんまん』で、大畑印刷所のひとり娘・大畑佳代を演じたときのことが忘れられないという。「佳代ちゃんは天真爛漫な女の子で、奥田瑛二さんとの会話のキャッチボールなど、とても自由にやらせていただきました。『カット』の声がかかると皆さんが笑ってくださる、とても楽しい現場でした」。 その充実した現場があったからこそ、「もう一度朝ドラに出たい!」と、ギャルに近づくため、初めて金髪に染め、オーディションを受けて見事合格。「糸島での撮影はとても和やかに進みました。撮影中は地元の野菜をバーニャカウダなどでいただいて、どれも美味しかったです」と笑顔を見せる。 主人公・米田結に、田村演じるリサポン含む「ハギャレン」たちがどう関わっていくのか。そして「ギャルマインド」が、視聴者の心をどのようにとらえていくのか目が離せそうにない。放送はNHK総合で朝8時から、NHK BS・プレミアム4Kでは朝7時半からスタート。 田村芽実の歌唱力と表現力を堪能できる『私のもとへ還っておいで 田村芽実一人芝居コンサート』を収録したBluーray・DVD・CDのセットが発売中。11000円。なお10月30日の田村さんの誕生日を祝し、このコンサートがYouTubeにて期間限定で無料プレミア上映される(10月30日21時~10月31日23時59分)。2025年は「ミュージカル『SIX』日本キャスト版」、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』に出演予定。 取材・文/小野寺亜紀